第97話 真の自信は自覚から生まれる |
彼女曰く、いろいろな意味で自分に自信が持てないというのです。
そんな話を18歳の女子大学生と夜な夜な話をするというのです。
確かに、話を聴いているとグダグダの展開です。
あんなことをしたい、
こんなことをしたい、
色々なものに挑戦したいけどやってもできそうにない・・・
なぜなら
「自分に自信がないから」
まるで小噺のオチのようです。
私にとっては???の連続です。
仕事はできるし、常識もあって、考え方もしっかりしています。
人を思いやる気持ちや優しさも人1倍強く、とても気がつきます。
存在感も強く、特に若い人からとても慕われています。
変な言い方かもしれませんが、とてもとてもちゃんとした24歳の女性です。
なんで自信が持てないんだぁ????????
その場では気付かなかったのですが、その後もずっとなぜ自信が持てないのか考えていました。
そこで気付いたのは、彼女には自覚がないということです。
私から100%の信頼を得ている職場のリーダーであるということ。
国家資格試験を受験するということ。
そしてなによりも24歳の女性であるということ。
少なくとも私に関わりのあることだけでもこれだけの立場を持っています。
それらを全て受容し、自覚すれば自信なんていくらでもつくし、
逆に自信なんてなくても、他人が勝手に力を認めます。
私は彼女が受験する国家資格試験についてのコーチをしています。
今まで割りと緩やかにしていましたが、私自身も彼女を合格させるという自覚を持って、
つい先日から一気にハードスケジュールを組みました。
そうすると彼女もノってきます。
1ヶ月の勉強量を1週間でこなせるようになりました。
内容的には同じ問題を何度も繰り返すサーキットトレーニング方式です。
1回目は40%くらいだった正解率が2回目は67%、3回目はなんと94%です。
これは彼女にとっても私にとっても大きな自信です。
このやり方をずっとやれば絶対に合格できる!という自信が持てます。
結局、何もしていないのに自信なんて持てません。
それで自信たっぷりの人間はただのアホです。
自分の環境を受容し、自分の立場を自覚して、そのうえで実践、実践、実践です。
あらゆる資格浪人がそうであるように、学生でない以上は仕事をきちっとしながら合格を目指す。
それが現実です。
そのために仕事の後も徹夜に近い状態で勉強をしています。
私自身、健康に爆弾を抱えている身です。本当に彼女に助けてもらっています。
今まで何度も遊びの約束を断ってでも店のために尽力してくれました。
感謝、感謝の連続です。
だから私も真剣に関わっています。
絶対に国家資格を合格させる、
しかもきちっと社会人として仕事もしてもらう。
そうした自覚を持って動き始めたら、
彼女もそれに応えてくれている。
それが私の自信になっているのです。