コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第104話 「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」より~その2~
私が尊敬する経営者の一人であり、親友でもある佐藤勝人さん。
10月27日発売の新刊が発売されます。
その前にスタッフ用として10冊購入し、私自身も読んで感じたことを発売日までシリーズで伝えて応援しようと思っています。

今日は書籍からは外れているものの私が大きな影響を受けた06年8月5日の文面より抜粋して

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第9話 「なっち」とカラオケ店と「オヤジ」


1ヶ月に1回ぐらいのペースだが中学3年の娘「なっち」から
「ねえ~パパ~カラオケ行こうよ~」って、カラオケボックスへのお誘いを受ける。

しかし、2人だけでカラオケ店に入るのがチョッと厄介だ!
夜の9時過ぎカラオケボックスに「なっち」と「オヤジ」の2人で入店する。

私がもっとも緊張する瞬間だ!

それでなくても近頃、ロリ系だの淫行だのと危ない大人達が多いのに、
そういう大人達の視線にさらされる「なっち」を心配するのではなく、


実は、私がそう思われたらどうしよう・・・・・・・・・・・・・・・・。だった。


周囲の目を気にしながら、受け付けの店員さんにも気を使う「オヤジ」、
気づいてみたら夜のカラオケ店でサングラスなんかしている「オヤジ」、
余計、変なことに気づき慌ててサングラスを外す、
店員さんにも周りのお客さんにも
この女子中学生は私の娘であることを、
特に目が似ているところを何気に猛アピール!

更に「なっち」にも、いつものようにこの場所だけは、
「冗談でもパパとは呼ぶなよ、勘違いされるから!」
大きな声で「お父さんと呼べよ!お父さんと!」なんて、言っている。

「なっち」も私の緊張顔につられて「パパッ、あッ、あッ、お、お、お父さん!」だって。
「オヤジ」も白々しく「なっ、なつみ!どうした!」
意味もないのにやたらと呼び合う2人。


それでは、なぜ、夜のカラオケボックスなのかという事が問題だ、
「なっち」は友達とカラオケパーティーをする前に、
本番お披露目は友達とのカラオケパーティーであり
本番でのお披露目前にレパートリーを増やしたり、
色々練習をしたいらしい。


なるほど、親子で行く練習かあ。
それにしても、お酒や食事で儲けるためにカラオケパーティーばかりを狙っていないで、
みんなでワイワイばかりを狙うのもいいけど、真面目に練習カラオケも、もっと増やして欲しいなあと、感じた。

今の時代カラオケだけじゃ儲からない、って言われそうだが。

それならば、ちゃんと儲かるように料金設定すればいい。

自分の主力商品を勝手に稼げないようにしちゃったのは自分達だよね。
だってカラオケ屋の主力商品はカラオケだよ!
カラオケの音響であり、曲数であり、設備であり。

ゴルフの打ちっぱなしだって、バッティングセンターだって同じだよ、
みんなだって音響設備の良い本物のカラオケボックスで存分に練習したいよね!
気持ちよく歌手気分にもなれるだろうしね!

お酒に食事が主力商品になって、
集客商品がカラオケと逆転して成功したチェーン店が出現してからは
業界全体で全部その路線に走ってしまうあたりが
売上至上主義の社会を象徴させられるよね。

理念経営で考えるならば
「あなたの歌を育てるためのカラオケボックス」が、あったっていいんですよ。


どうしても目先の売上げばかりを追っていると、
たった一つの成功テクニックをみんなで習って
右へ習えで同じになっちゃうよね。
みんな同じ方向へ進めば最後は資本力のある会社が勝つわけよ!

もちろん商売人にとって目先も重要だが、
同時進行で我々は商売を通して長期的に自分の理念を全うしようよ!

戦略はたった3通りしか存在しない!
①差別化戦略
②コストリーダー戦略
③集中戦略

競争の仕方はたった9通り
①低価格競争
②品質競争
③立地競争
④販促競争
⑤サービス競争
⑥マネッジメント競争
⑦商品開発競争
⑧業態開発競争
⑨新フォーマット競争


一つの業種業態でも
これら3つの戦略と、9通りの競争方法があるわけだから
何もみんなでたった一つの成功法則に則って競争しなくったっていいじゃない。
商売の成功法則はたった1つじゃないんだよ。

たった1つの業種業態でも
こんなに無数の組み合わせやパターンが繰り広げられ、
いくらでも屈指すれば絶対にバッティングなんてしないんです。(^^)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私はこのブログを読んで、自店のライバルをとんかつチェーン店と考えるのをやめました。
とんかつチェーン店をライバルと想定すると、どうしても視野が狭くなってしまいます。

価格は、品揃えは、オペレーションは・・・
やっぱり1080円の商品がないとダメなのかな?
やっぱりとんかつ以外の定食もいるかな?


カラオケ店と同じで、後発で資本力のない企業がいくら成功事例をパクっても失敗あるのみです。

3つの戦略と9つの競争方法を考えた時に、私の目の前はさーっと晴れ渡りました。
昨年8月は売上がどん底で、再入院を勧められるほど体調も不安定。

そんな中でも自分が選んだ戦略と競争方法を確信できた内容でした。


金も人材も資本は最低限の企業はどうやって勝ち残るのか?

私が船井総研在籍時にお付き合いしていた企業は、少なくとも船井総研と付き合える企業です。
私の会社はそんなゆとりはこれっぽっちもありません。

「もともと経営コンサルタントやっていたんだから・・・」
と周りは言いますが、自店のような企業と関わったことなどありません。

私がしていたのは経営コンサルタントではなく、販促コンサルタントにすぎなかった・・・
そういうことを実感しました。

たったひとつの競争法を得意としていたにすぎません。


戦略なき、競争なんてありえないのです。


何か事を起こすには戦略とその競争法が必要です。
しかしそのためには気付きが必要です。
そういったことを日々のさりげない生活の中で見出すことこそが真の経営の勉強です。


おもしろおかしい競争法。
成功事例のパクリ。
1パターンの発想とその繰り返し。


そんなことをするヒマと金があるなら、もっともっと戦略について考える機会を作るべきです。

自店の得意が自分のやりたいことと一致できるようになれれば最高ですからね。
[PR]
# by tonkatsuyutaka | 2007-10-24 11:03
第103話 「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」より~その1~
私が尊敬する経営者の一人であり、親友でもある佐藤勝人さん。
10月27日に新刊が発売されます。
その前にスタッフ用として10冊購入し、私自身も読んで感じたことを発売日までシリーズで伝えて応援しようと思っています。

まずは私が一番感動した文面より一部抜粋して

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
第180話 小学6年生の授業で教壇に立つ!

今回校長先生の授業の一環で
夢教育ということで
母校OBで元PTA会長で
校長先生がサトカメファンと言うことで
もちろん校長先生とは飲み友達でもある私が
小学6年生の授業の教壇にはじめて立たせてもらいました。


授業中から・・・・・

佐藤「このクラスで頭のいい人、手を挙げて!」

1人の子が手を上げた。


佐藤「頭が悪いと思っている人、手を挙げて!」


3分の2以上の子達が手を上げた。


これが年頃の子供達の現実だと感じました。


小さな子供のうちから
でかい夢や素晴らしい夢ばかり見る事を薦められ・・
例えでかい夢を見たって
小学6年生から中学2年生の間で
まずは現実に夢破れることがある。
遅くても高校生で夢破れる人が普通です。

無理なものは無理と気づく年頃です!


だから私は子供達に言ってあげた!


おじさんはもっとバカだったから心配するな!


夢は小さくても良いから沢山持て!
でかい夢が1個というのも素晴らしいが
小さくても夢が100個もあれば楽しく生きられるぞ!


おじさんは小学校の時は学校の先生になりたいと思った。
そして、中学生の時は芸能人になりたいと思った。
高校生の頃はラジオのDJになりたいと思った。
そして、お金持ちになりたいと思った。
数えたらきりが無いくらい夢は多い
もちろん今でも夢は多いよ!


とにかく当時私はろくな努力もしなかった、
何をして良いのかもわからなかった
夢破れてどれも実現しなかったが・・・


結局は努力の仕方で形は変わるけれど
似たような事をやっている自分がいることに気づく。


夢は1個だけじゃダメだ!
余程の精神力の持ち主であれば
大きな夢に向かって一目散に進むことは素晴らしいが
それは図書館にもある世界一の話だよ!


自分が普通人だと思ったら
夢を10個でも20個でも30個でも持って
それこそ100個持て!


そうすれば挫折もせずに毎日楽しく生きられるよ!

夢が多ければ
相手を蹴り落とさずに
お互い励ましあいながら頑張ることも出来る。

夢が多ければ
相手を恨むこともライバル視することもない。


思春期で挫折を味わい屈折するのは
大きな夢を1個しか持たない人が多いんじゃないか。

または大きな夢を持たなければならないと思い込んで
悩んでいるんじゃないのか。



今はつまらなくても国語算数なんでも勉強しろ、
100点満点なんか取れなくてもいいからやれ、

君達がそんなに100点満点取りたければ先生に言え!
テストは問題を変えないで出してくれって
そうすれば100点満点なんかスグ取れるよ。

こんなテストで100点満点取ることが素晴らしいんじゃない
例え30点しか取れなくてもいい。
嫌いでもやることに意味がある。
ガキの頃から色々学ぶことに意義がある!


子供の頃から大好きなことばかりやっているのはダメ!
例えばケーキが好きだからといってケーキばかり食べていたらどうなる?
確かに君達のおじいちゃんは
毎日好きなものしか食べていないかもしれない。
それはそれでいいの。もうすぐ死ぬんだから!

しかし、君達はこれからだ、
体や脳を作る為には嫌いなにんじんでも今は食べろ!
毎日1本食べろとは言わない、一切れでも良いから食べろ!
確かに一切れ程度食べたぐらいで体に何の影響も与えないかもしれない。
しかし、ガキの頃から色々チャレンジすることに意義があるんだ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

病気をしたり、人が辞めたり、思ったように売上が伸びなかったり、
自分は経営者には向いていないのかなぁ・・・と思い始めていた頃でした。

そうなるとまず消えていくのは「夢」です。
目の前に突きつけられる現実。
今、このときをどうするかに必死になっていると夢について考える余裕なんかなくなります。


現状を見かねた出資者でもある友人に
「俺を喜ばせるような夢と希望を語ってくれよ」
といわれたときに、私は
「夢なんて甘い言葉はいらない。俺にあるのは使命感だ!」
と答えたのを覚えています。
そしてその言葉を聞いた友人もつまらなそうな顔をしていました。


佐藤さんのこのブログを読んで、
小さな夢をいっぱい持てばいいということに気付かされました。
売上をいくらにして、何店舗持つこと!
それも確かにひとつの夢です。
しかし夢とは事業の目的さえも超えたところにある馬鹿げたものでもいいのです。
カタイ大きくも小さくもない夢をひとつしか見ないからしんどいのです。
夢はキレイ事も要らなければ、極めて個人的なことでも良い。
しかしどこかで自分の経営と結びついていれば良い。

そう思うととても楽しくなってきました。
私はもともとが妄想大好き人間。
ない話をいくらでも続けられるタイプです。


16年前、家電量販店に入社した時の新人研修で「21世紀の家電量販店のカタチ」として夢のような店を描くという時間がありました。
私は1フロア1000坪で8階建ての店を構想として提出しました。
家電フロアは3フロアで映画館と飲食店と物販店がテナントで入っている。
各メーカーがブースを持って自店の売りたい商品を展示してPRする。
それは梅田か難波のど真ん中にある。

当時は大店法の関係で150坪クラスの店ばかりの時代でした。
しかもバブルが終わり、在庫を抱えることが危険といわれていた時代です。
そんな店はありえないというのが発表していて感じた先輩社員達の反応でした。

映画館こそないもののヨドバシカメラ梅田店がそっくりそのままできました。
私のいた家電量販店の年商が180店舗で2000億というのに、ヨドバシは1店舗で1000億売るという話です。


そういうことを思い出しながら、現状に臆することなく、
バカみたいにでっかい夢と数え切れないほどの小さい夢を常に持ちつづけて、
それをスタッフに語りつづける。


それこそが経営者の使命なのだと今は考えています。
[PR]
# by tonkatsuyutaka | 2007-10-23 07:40
第102話 電車内での主婦の会話から感じたこと
私は本をあまり読みません。
昔から苦手なまんまです。
どんなに多い時でも月に4冊が限界。
だからいわゆる情報収集の手段としては雑誌やテレビ、さらには電車内の吊り広告や乗客の服装や仕草、会話などが中心になります。
だからそうした日常生活にも学ぶという姿勢を持ち続けています。



先日、通勤する電車の中で主婦6人組の会話が耳に入ってきました。

主婦A「この前、天王寺を歩いてたら止めてある車の下に寝転がってるおっちゃんをみつけてん。
    多分酔ってはったと思う。でも運転手が知らずに車を動かしたら絶対に頭がぐちゃぐちゃに
    つぶれると思って交番に言いにいってん。」

主婦B「なんで?そのまま起こしてあげたらいいやん」

主婦A「いやや~そんなんしてからまれたら災難やんか」

主婦C「そら、そうやな」

主婦A「でな、おまわりさんに言うたら一人では動けない規則になってるのでもう一人が来るまで
    待ってください、って言うねん。そんなん待ってる間に運転手戻ってきたらどないすんの?
    歩いて2~3分くらいのところやで。結局もう一人が来るのに10分位待ってやっと行ったら
    おっちゃんおらへんねん。私、嘘つき子ちゃんみたいな目で見られるは、どんな風に寝とった
    かとか聴かれて1時間も時間取られたんよ。サイアク~」

主婦D「私もな、先月駅前で鍵を拾ってん。で目の前交番やったし届けようと思ったらお巡りさん
    おらへんねん。不在の時は電話せえって書いてあるし、しゃあないから電話してん。
    そんならすぐに向かうから待っといてくださいって言われて、来たん15分後やで。もう2本も
    電車行ってしもうたっちゅうねん。で来てからまた住所やら家族構成やら何のために電車に
    乗ろうとしたんかとか聴かれてん。なんでそんなんいわなあかんの。拾った鍵を親切心で
    届けて1時間やで!待ち合わせしてた友達にごっつい怒られるし、私もう二度とあんなこと
    せえへんて心に誓ったわ!」

主婦全員「ホンマやホンマや~」


私も警察ではいろいろ痛い目に合っています。
もちろん善人として・・・

家電量販店に勤務していた時、通勤途上の電車で痴漢を捕まえました。
しかし繁華街の駅前でパトカーに乗せられて、周りの視線はまるで犯人扱い。
事情聴取は3時間に及び、なぜか祖父と祖母の出身地まで尋ねられました。
店は私がいないためにてんてこ舞い。
当時の店長には「もう痴漢は見逃そう・・・」といわれてしまいました

同じく家電量販店でカード詐欺を捕まえた時は2回も警察に呼び出されました。
1回目は6時から深夜1時。
2回目も9時から深夜2時。
思わず当時の店長がかわいそうやから残業つけといたるわ、というくらい。
そのときは犯人2人の年齢はどれくらいに見えた?という質問に対して26歳くらいと31歳くらいと答えたらそれが両方ずばり的中!犯人の一味ではないかと疑われるくらいのしつこい事情聴取でした。



仕事の目的はなんなのか!
公務員である警察官にはいわゆるお客様発想はありません。
主婦が心配している人の命をも後回しにしてしまうような規則。
善人をもまずは疑っての犯人探し。
関われば関わるほど、関わりたくなくなる対応は一体誰のためなんだろう。


これは商売をしていても同じ事だと思います。
まずはお客様ありきです。
その最優先順位が崩れると商売は終わりです。
店の規則?
店の押しつけ?
店は悪くない?
店の都合?

お客様に満足していただくためのルールであり、
お客様に安心・安全を約束するためのルールです。
自分達の都合にあわせたルールはいるのか?


先日の子供の件でルールを作ったけど、もしかしたら店の都合によるルールなのかな?・・・
そんなことを深く考えさせられました。


仕事には目的があります。
その目的を達成するために、目標や手段やルールがあるのです。
ところが慢心すると手段やルールが最重要になってしまいます。
「できない」と言う前になぜダメなのかを問おう。
実はできないのではなく「やりたくない」か「やっても仕方がない」か「やる方が問題になる」というのが先行しているんじゃないいか?

もう一度、自店のことを見直す良いチャンスになりました。



私がまだ21の時に、通行量の少ない細い道を原付に乗っていて警察官に呼び止められました。
「今そこの一旦停止を止まらずに行っただろ。免許証を出しなさい」
まだ若く血気盛んな私は
「あなたの仕事は暗がりに潜んで違反者を捕まえることなんですか?もしここで一旦停止を忘れる人が多いなら停止線の所に立って、ちゃんと止めて事故を未然に防ぐのが仕事なんじゃないですか?もし今、俺が事故を起こしたらあなたはなんて釈明する気ですか?」
そういうと
「うるさい奴だな。もういい、行け!」



きちんとした目的がないと、それは仕事になりません。
[PR]
# by tonkatsuyutaka | 2007-10-22 09:43
第101話 ゴールデンタイムに出演か???
当店では電話にナンバーディスプレイを導入しています。
不在に気付かずに電話をいただいたお客様に100%対応するためです。
電話をかけることもお客様にとっては面倒なこと。
それを留守番電話で終わらせるわけにはいかないと考えているからです。
出勤してまず行うのは着信チェックと折り返し電話です。

先日、「03」からの電話が入っていました。東京からの電話はほとんどが売り込みです。
しかし大阪に出張する度に当店を利用していただくお客様もいらっしゃいます。
ご予約かな?そう思って電話をしてみました。

すると「恐れ入ります。すぐにこちらからかけ直させていただきます」

そして10秒もしないうちに電話が鳴って出ると
「こちらは日本テレビ系の番組制作会社の○○です。」

うおっ!久々のテレビ出演?!


その会社は若手人気お笑い芸人のオリエンタルラジオが司会進行する「週間オリラジ経済白書」
という火曜日21時から全国ネットで放送されている経済情報バラエティの番組制作会社でした。

話を聴くと、飲食業やサービス業における売上アップの秘訣を公開するという特集があるので、
その特集に内容によっては出てもらいたいというのです。

どうやら担当者は、この「豊かでいこう」を見て、経営コンサルタントととして実店舗をやっている
ということを知り、私に興味を持たれたようです。


そして「小林さんのところでの実際にされている売上アップの秘訣を教えていただけませんか?」
という質問に対して、私もぱちんとスイッチが入ってしまい、熱い電話セミナーがスタート!

私なりの商品論、マーケティング論、販促論、経営論についてまで話しまくりました。
その都度、電話の向こうでも私の話に食らいついてきます。
とても適確な質問が次々入り、私も真剣に答えます。
相手は決して聞き流すのではなく、きちんと聴き入っています。
さすがに経済番組を制作するだけあって、しっかり勉強もしているようです。


結局、電話は1時間以上に及びました。
相手の方も十分に納得され、今回のすばらしい話を今夜の編集会議にかけて、取材させていただくかどうかを決めさせていただきます、とのことでした。


そして翌日、携帯電話にその制作会社から電話が!
出演決まりだな、そう思って電話に出ました。

なんでも、昨日第1回目の特集の放送があり、とても評判が良かったとのこと。
そこで私がどんな内容ですか?と聴くと、

「いくらでも作れるけど限定50食とPOPを出したら売上が倍増したラーメン店」
「表示価格を変えてレジにて20%引きというシールを貼ったら売上が伸びたスーパー」
「BGMにアップテンポの曲を取り入れたら売上が上がった回転寿司店」

そして
「小林さんの話はとても素晴らしかったのですが、テレビ的には少し地味なんです。
何か主婦が見てもすぐわかるような面白い売上アップネタはないですか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



私がその前日に話した内容とは全くかけ離れています。
きっと昨日の私の話は、番組制作会社にとってはあまりにも本質的すぎて、かえって新鮮だったのかもしれません。


確かに船井総研にいたときはそういう小ネタをいっぱいやっていただきました。
中には効果があるものもありました。
もちろんそうした小ネタ=小手先手法の存在は、ある意味では必要悪として否定はしません。


しかし、そんな手法はいつまでも続きません。
そんな手法が通用するエリアも限られます。

その場限りで一瞬の売上を上げることなんていくらでもできます。
しかし、お客様はバカではありません。
きちんと価値を見抜きます。

その価値を磨くことがあくまでも売上アップの根底です。
だから商品を磨き、売り場を磨き、サービスを磨き、接客を磨き、販促を磨き、そして人を磨きます。商品の磨き方ひとつをとっても品揃えから、味そのもの、そして盛り付け、提供方法までキリがありません。
そうやって「誰に」売るのかを決めて、実践を繰り返しながらカタチにしていくのです。


今回紹介されたというラーメン店や回転寿司店も、もしかしたらそうやって苦心して編み出した
手法なのかもしれません。
それが番組制作会社のフィルターを通すと、ただの面白おかしい小ネタになってしまいます。



「今、忙しいのでまた明日以降にでも電話をいただけますか」
そういって電話を切りました。
その後、電話はかかってきませんでした。



ちょっと頑固すぎるかなと思いながらも、せいせいしている職人商売人でした・・・
[PR]
# by tonkatsuyutaka | 2007-10-20 08:45
第100話 祝!佐藤勝人さん新刊発売!
昨日、サトーカメラ専務取締役の佐藤勝人さんの「佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」(同文舘出版)の刷りたてほやほやの新刊本が発売日10日も前に届きました。


早速、読ませていただきましたが、ブログを元に本を作るってどうやるんだろうと思っていたら、
自ら書いた文章にさらに解説をするというスタイル。
ブログの文章は感情も込もりまくっていて、時に読みづらい部分も多々ありますが、
解説が入ることでグッとしまりが出てとてもビジネス書らしくまとめられています。
さすがはこだわりの編集部長が徹底してこだわっただけのことはあるものでした。


日々の業務や生活の中からの気付きを経営に結びつける佐藤さんの頭脳回路そのものが
この本からもっとも学ぶべき点です。


すぐに10冊注文させていただき、わが店のスタッフ全員に読んでもらうつもりです。
学生スタッフにとって内容を全て理解するのは難しいと思います。
しかしながら、仕事をすることとは、考えるということとは、そして生きるということとは・・・
そうしたことを少しでも感じてもらえれば良いと思っています。



私のブログの読者様もかなりの方々が佐藤さんのブログ「経営一刀両断」からお越しいただいています。
このブログも佐藤さんからインスパイアされてはじめたものです。
というよりも経営者になること自体が佐藤さんからの刺激によるものです。


はじめて佐藤さんと会ったのは船井総研に入ってまだ1年目の時。
当時31歳だった私は先輩のセミナーの受付手伝いをするために東京の青山学院大学内にある会場に行きました。
そのときのゲスト講師が当時は常務だった佐藤さんです。
開演前にチラシのプロフィールを見て感じたのは、栃木という田舎で32歳の七光りおぼっちゃんが気張っているんだなぁ・・・そんなものでした。

しかも第1講座がはじまる5分前になっても会場に現れない。
先輩が慌てふためき講座の順番を入れ替えたり大騒ぎ。


社会人のクセに時間も守らないなんてサイテーの奴だ!
私はそんな風にさらに決め付けをしていました。


そして予定時間から1時間後に現れた佐藤さんは・・・
Tシャツにジーンズ、スキンヘッドにベースボールキャップをかぶり、ど派手なネックレスにピアス、サングラス姿で、これまたガラの悪い茶髪の若者を7人ほど従えて会場入りしました。
まるでヒール役のプロレスラーの入場シーンです。


正直、度肝を抜かれました。
そして60名以上入った会場で演壇に立つと、まるでラッシャー木村のようなマイクパフォーマンス。第1講座の船井総研の次長の話をぶった切り、自らのマーケティング論を予定時間を30分以上オーバーして話しまくり、いや叫びまくっていました。
中でも印象的だったのは怪気炎をあげて「俺は今日ノーギャラなんだよ!だから誰にも気を使わず好きなことを喋ってやる~!」まさにその通りの内容で、話し終わると満員の会場からは拍手喝采でした。

あとで聞くとそれがセミナーデビューだったといいますから、やはりタダモノではありません。

講演後も灰皿を囲んで茶髪軍団とゲラゲラ笑いながら話しています。
出席者の誰も名刺交換ができる雰囲気ではなく、不良軍団の集会状態でした。
これも後で分かりましたが、茶髪軍団は全員店長でした・・・



そのセミナーの1週間後に上司の宮内亨氏に連れられてサトーカメラに連れて行かれました。
正直、あんな変な人と関わるのはいやだと思っていましたが、これが運命を変えたといっても良いと思います。
そこから私の人生が大きく変わっていきました。
そしてあの男を手のひらに載せてしまう宮内亨さんの大きさもはじめて知りました。



それ以降、年も近く流通業出身ということもあって、私は佐藤さには本当によくしていただきました。
私の主催するセミナーにも何度も出ていただき、夜な夜な話を聴かせてもらいました。
それはちょうど今「経営一刀両断」で書かれているような内容です。


色々なことがありましたが、気がつくとはじめて出会ってから早くも10年の歳月が過ぎています。いまだに付き合いが続いていることも不思議な感じもしますが、きっとどこか似たところもあるようです。


“常に相手と真剣に向き合い、一切、手を抜かず、徹底的に本気で勝負する。”


それが佐藤さんから学んだことです。
サラリーマン時代は言葉では分かっても実践には結びつきませんでした。
ようやく今、経営者になって体得できました。


10年経って随分と丸くなって、常識もついて、相手の立場も理解してくれるようになりました。
それでもなお異常に刺激的な男です。

これからは私から刺激を与えられる、そうした関係になっていけたらと思っています。



このたびは出版おめでとうございました!!!!!!
[PR]
# by tonkatsuyutaka | 2007-10-19 11:23