コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第109話 バーベキューで気づいた経営の法則
先日、近所の河川敷公園で妻と2人でバーベキューをしました。

天気の良い休日ということもあって、河川敷公園はバーベキューをしようとするグループやら
家族連れでいっぱいです。


バーベキューで一番の仕事はなんといっても炭への点火です。
私はバーベキュー用にいろいろ道具をそろえています。
ひとつはガスバーナー。
ひとつはアメリカ製の手回し式のふいごです。

バーベキューコンロに炭を高く積み上げ、1箇所にバーナーで火をつけ、小さくついた火をふいごを使って確実に点火をします。次はその対角線側で同じ作業を行い、合計4箇所で確実な点火を行います。そしてひとつひとつの火がしっかり強くなってから、うちわで一気に扇いで全体に火を行き渡らせます。
この方法を行うと、炭がムラなく焼けて結果的にバーベキューが美味しくなります。


先日もいつものように1箇所ずつバーナーとふいごを使って火をつけながら、
「これって経営と同じだ!」と思いました。


私がはじめてバーベキューをしたのは大学に入ってすぐの頃。
ホームセンターで使い捨てのコンロを買って、外で食べるおいしさにはまりました。
しょっちゅうするようになると使い捨てではもったいないのでコンロを買い、同時に炭や着火剤など
も買いました。
しかし、まったく知識のない状態でやっていますから、火をおこすのが大変です。
準備を始めてから食べ始めるまでに平均して約1時間かかります。
そのうち大半の時間を炭への点火に要します。

10年程前のこと、2時間以上かけても火がつかず、あきらめて帰りかけたことがありました。
近くでバーベキューをしていたおじさんグループがそれを見ていて火のついた炭を分けてくれた
ことがありました。

そのときにいかにもバーベキュー慣れしている渋いおじさんが、
「お兄ちゃんは火のつけ方を知らんな。全体につけようとするからいつまでたってもつかへんねん。まず1箇所に確実に火をつけるんや。その火を元にして全体に火を回すんや。大体、新聞紙と
うちわだけで火をつけるいうのはよっぽど上級者のやることやで。初心者はちゃんと道具に頼らなあかんがな」

そういって見せてくれたのがガスバーナーと手回し式のふいごでした。

その日の帰り、おじさんに売っていると聞いた東急ハンズに行って同じ道具を買いました。
ガスボンベは今ではホームセンターでも売っていますが、当時は工事現場で使うプロ用しか
売ってません。コンロよりも高い金額で買いました。ふいごもいい値段です。


その道具が使いたくてすぐにバーベキューをしました。
おじさんの言いつけ通りにやってみたら、なんと10分で炭への点火が終わりました。


今までのやり方だと始めのうちに火がついていた炭は肉を焼く頃には火力もなくなっています。
だから新たに炭を足す。その炭に点火するのに時間がかかり、うちわで扇ぐと炭の燃えカスが
舞い上がり、網の上の肉に付着する・・・落ち着いて食べることもできません。

それでも「外で食べるのって気持ち良くておいしいね~」を楽しみにするのがバーベキューなんだから気にしちゃいけない!と強がって食べていました。

しかし新しいやり方をすると、炭の状態が最高になり、注ぎ足しも要りません。
そして本当に肉の焼け方が素晴らしいのです。
コンロも炭も変わっていません。ただ点火の方法を変えただけです。
それだけで本当においしい“炭火料理”が楽しめるようになったのです。


経営も独学だけや見様見真似だけではなかなか上手く行きません。
きちんと勉強する必要があります。
そして基本は一点集中です。
何店舗も、何業種も経営している人を見て、あれなら自分にもできそうだ・・・
そんな軽い気持ちで始めて、みんな上手く行かなくなります。

何店舗も、何業種もやっている経営者は、まず1店舗1業種で強い企業体を作ったのです。
その1店舗1業種を強くすることで学んだやり方で次の1店舗1業種、さらにその次という風に広げていっただけです。

まずはひとつの火が揺るぎない強さを持って燃えるから、その火を炭全体に行き渡らせることができるのです。
しかも炭は広げて置くのではなく、できるだけ狭い面積の中に高く積み上げておくことも大切です。

経営とまったく同じです。



ふと、周りを見渡すと大袈裟なテント、パラソルまでついた大きなテーブルセット、
ずらりと並んだ立派なバーベキューコンロに、車のトランクほどありそうなでかいクーラーボックス。
しかしかっこいいアウトドアファッションに身を包んだ父親たちは火をつけるのに悪戦苦闘!!!
その周りを待ちきれない子供達がラケットやグローブを持ってはしゃぎまわっています。


道具をそろえればいいんじゃありません、
本当にバーベキューに必要な肝心な道具がおろそかになっています。


それに対して私たちは夫婦2人だけ。
テントもなければバーベキューコンロも折り畳み式の小さいもの。
レジャーシートを敷いているだけで、クーラーボックスも最小サイズ。

私たちの目的はあくまでも美味しい炭火焼を食べる「食事」なのです。

持ってきている食材も魚を中心に、キノコやナスといった野菜。
いわゆるバーベキューの食材とはまったく違います。


ビールを飲みながら炭火できれいに焼けたさんまや秋鮭を食べながら、
こんな場所で経営のことを考えているやつはおらんやろうなぁ・・・
そう思った秋の気持ちいい休日でした。
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# by tonkatsuyutaka | 2007-10-29 12:14
第108話 思いがけない“再会”に感動
一昨日、佐藤勝人さんのブログ「経営一刀両断」のコメント欄を見ていたら、びっくりするようなできごとがありました。

それは船井総研の時に私自身の「最後」のお客様としてお邪魔していた福島県の方からでした。

文面より

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この場をお借りして・・・

小林孝志様

小林先生、あの、以前お世話になりました、“いちご”です。
おわかりになりますでしょうか??

ご無沙汰致しております。
先生、お元気でいらっしゃいますか?
何度もお手紙を出そうかと思いました。

こちらで先生にお会いできるなんて・・・感激です。

あれから3年、何もわからない私と母に
一から教えて下さいましたね。
それがどれほど大変だったか、先生がどれほど
私たちを思って下さっていたのか、今ではよくわかります。

今私がこうして好きなことを仕事にして、
たくさんの応援してくださる方々に支えていただけているのも
先生がいてくださったからです。
母も私も本当に感謝致しております。
ずっとずっとそれをお伝えしたいと思っておりました。

もしもこちらにいらっしゃる機会がございましたら、
ぜひお店に遊びにいらして下さい。

***先生のブログの笑顔、あの頃の
先生の笑顔も私は大好きでしたが
もっともっと素敵になっていますね☆★***

長い文でたくさん場所をとってしまい、申し訳ございません。
ありがとうございました。

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感動のあまり思わず涙が出そうになりました。


“いちご”さんとの出会いは本当に偶然でした。
社内にいた私の部下がたまたま電話を取ったものの、私はすでに2ヶ月先まで予定がぎっしり。
仕方なく力も技術もない部下に行かせましたが、まるでお役に立てず。

そこで私があらためて訪問するようになりました。


最初、話を聴いた時は驚きました。
“いちご”さんの店はいわゆる生地屋さんです。
しかしながらやっておられることは、失礼ながらまるで趣味の延長です。

ひとりで小さな店を切り盛りするうちは利益もありました。
そこで、もっと売れると人に言われ、大きな店に移り、人も雇いました。
そこからが大変とのこと。


私も必死です。
売上を聞くと大阪からの交通費を払うこともままなりません。
さらに船井総研の高いコンサルティングフィーです。

しかし、本を読んでとか、セミナーに出て何とかなるような状況ではありません。
徹底的に話を聴いて、できること、得意なこと、やりたいこと、そして10年後の店のイメージをまとめました。
さらにその地域住民の特性から、生地を売る店ではなく、エプロンやバッグを作って売る店にすることにしました。
まずは一番商品にするべくエプロンのスタイルを何種類作れるのか、そのスタイルごとに機能価値と客層を考えてもらい、生地の機能価値と客層についてまで徹底的に考えてもらい、それを
手書きでパンフレットに落とし込み、ポスティングもしてもらいました。


とても一生懸命の母娘にサラリーマンのご主人も応援しています。
しかしながら私のやり方は決して即効性のあるやり方ではありません。


まだ売上が上向きになる前に私は退職することになり、金銭面のことを考えて、東京で開催している宮内亨道場に通っていただくことになりました。



それから3年経ちました。
とにかく、元気に経営されていることがわかって嬉しい限りです。

そして私のやったことが間違いではなかった、それも安心しました。


経営コンサルタントの仕事とは、自分では何もしないのにお客様には押し付けます。
だからこそ、相手のことを本当に理解して、一人一人に真剣に向き合って、極めて慎重かつ大胆に、相手がよくなるための提案をしなければなりません。


ある成功パターンを切り売りするコンサルティングビジネスが主流になっていた船井総研で、
私はそれを絶対によしとしない宮内流継承者として仕事をしていました。

宮内亨氏が日頃からいっていたのは
「小林よ、コンサルタントをしていて一番良かった~って思えるのはな、何年か後に再会して、
あの時あなたに会えて良かった、と言われることなんさ。」

今、まさにその日を迎えました。


そしてその再会を取り持ったのが、宮内流継承者の佐藤勝人さんのブログだったのが、
嬉しさ3倍増です。


“いちご”さん!マジで応援しますので、またいつでも声をかけてくださいね。

またその節はほんとうにありがとうございました!!!!!!!
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# by tonkatsuyutaka | 2007-10-28 08:44
第107話 「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」で気づいたこと~5~
私が尊敬する経営者の一人であり、親友でもある佐藤勝人さん。
彼のブログから書籍化された「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」が
本日10月27日についに発売されます。

セミナー参加・主催や大量購入するゆとりがない私も、私なりに4日間にわたって応援の意味で
一部書籍より抜粋して内容を伝えました。


それと特別にすでに10冊を送ってもらい全スタッフに配布して読んでもらっています。
すでに一部のスタッフから著者へのメッセージと言う形で感想文も提出してもらいました。
その内容を見ると、佐藤勝人さんにはまったく面識もない、しかもビジネス書なんて手に取ったこともない大学生達が、面白がって、感動して、自分へのメッセージとして読んでいることが分かりました。
中には大学の講義よりずっと勉強になりました!なんてものもありました。


本当に素晴らしい内容の本だということが、経営者でもなく、佐藤勝人マニアでもない、若い学生達の声で明らかになりました。

この本は会社の規模・形態に関わらず経営者は何があっても読むべきです。
店長や課長といった管理職クラスも必ず読むべきです。
さらにこれから店長を目指す人、仕事を通して自分を成長させたいと思っている若手や新人、そして就職活動を控えていよいよ社会と本気で向き合う時期が来ている大学生にはぜひ読んでもらいたいと思います。



と、こんなことを我がブログに書きながら気づいたこと。

それは佐藤勝人がまさに本物商人であるということです。


まず商品に魂を吹き込んでいます。
それは自分で書いた商品だから?
もちろんそれもあるかもしれませんが、それよりも彼のブログを見てわかる行動からは、
商品化してくれた出版社に対する厚い感謝と、それに応えるべく命がけで売らねば!という熱き思いがひしひしと伝わってきます。


次にその思いを自分に関わる人に伝えているということです。
自分ひとりで頑張っても売れる数は知れています。
そこでブログを通して、買ってくれる人を集めるのではなく、売ってくれる人を集めています。
そこには「買いたい」を通り越して、「この本の存在をどんどん紹介したい!」という気持ちにさせるメッセージが日々盛り込まれています。


そして価格ではなく、価値で売ろうと考えています。
出版記念セミナーでは自分自身が販促物になりきって、商品の価値をグッと高めています。
商品の性質上、やりにくいとはいえ、値引き的な発想がありません。
私のところに送られてきた本はなんと送料950円の着払いです!
「なんじゃ、アマゾンの方が得やん!」と一瞬思ったものの、いや待てよ、発売1週間も前に苦心して商品を確保してくれたんだから、当たり前だよな、とすぐに思い直しました。
スタッフに配る時にも発売前の商品というだけで価値が高まります。
「できることはなんでもやります!」というのが彼の真髄です。



と、ここまで考えるとそれはサトーカメラの商売でまったく同じことをやっているということです。


仕入先を巻き込みながら魂を吹き込んだ商品を、

社員教育を徹底することで自分の熱き思いを伝えて売れるようにして、

11年保証をはじめてとしてサトカメで買うことで商品価値を高める。



世の中には優秀な販売員というのはゴマンといます。
百貨店でその人が店頭に立ったらある商品の売上が10倍になる!
テレビではそんな話が溢れ返っています。
カリスマ販売員・・・
いくらでもネタ切れになることなくどんどんでてきます。
それも決して否定しません。

しかし彼らの根底にあるのは目先の売上です。
店や部下やお客がどうなろうが、とにかく目の前のお金です。

それが販売員と商売人の違いです。



佐藤勝人は不世出の達人商売人です。
そして素晴らしき教育者である経営者です。
その考え方のコツがこの本には書かれています。

彼の真似をする必要はありません。
それは彼が本で書いているように「イチローのフォームを真似しても打てない」のと同じです。


ここしばらく彼のブログ「佐藤勝人の経営一刀両断」は本の話ばかりでした。
「なんだよ、今日も本の話かよ」
そう思いつつ、ずっと見ているとだんだんその気になってしまいました。
そして実際に本を手にすると、自分のブログが
「なんだよ、また佐藤勝人の話かよ」
状態になっていました。


5日間、とにかく徹してみました。
おかげさまで昨日このブログの最高アクセス件数を記録しました。


商売って、奥が深い!
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# by tonkatsuyutaka | 2007-10-27 09:44
第106話 「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」より~その4~
私が尊敬する経営者の一人であり、親友でもある佐藤勝人さん。
10月27日発売の新刊が発売されます。
10冊購入して全スタッフに配布したところ、大学生たちが「感動しました!」という感想を寄せて
います。

今日はブログの開始直後の名作より抜粋

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「ライバル“だいき”現わる!」

サトカメ本部に、私のライバル「だいき」が現われた!

妹の息子「だいき」は小学1年生の男の子。
「だいき」は私のことを「なっちゃんパパ」と呼ぶ。

今日は野球のグローブを持参して、キャッチボールを教えろというそぶりを見せながら、
私の視界内ギリギリのところでウロウロする「だいき」。

その無言の誘いに乗って私のほうから、「だいき、オジちゃんとキャッチボールするか?」
と声をかける。

待ってましたとばかりに、喜んでキャッチボールがスタートした。

しかし、「だいき」は超ヘタッピだった・・・・・・。
へなちょこボールはどこへ行くのかまったく分からない・・・・・・
我流の我流、だれにも教わっていない。それこそオレ流なんだろうね。

しかし、「だいき」本人は気づいていない。
「なっちゃんパパ」に、どうだい、うまいだろう!っていうそぶりを見せてやがる。

それを見かねた私は、

「なっちゃんパパが教えれば、『だいき』は間違いなくプロ野球選手になれるぞ!」と甘い言葉を投げかけたら、「だいき」の心はイチコロだった!

それから「だいき」に、ピッチングフォームを手取り足取り指導した。

徹底的に教えながら「実践させ」、
失敗しても「その気にさせて」、
なぜ失敗したのか「教えながら」、
くじけないように「乗せて」、
少しでもうまくできたら「誉めて」、
飽きさせないように途中で「笑いを入れる」

教える私も真剣そのものだ!

そのかいあって、真剣に学んだ「だいき」はみるみる上達。

体力も能力も何も変わっていないのに、球は速くなったし、コントロールもついてきた。

素直だから覚えるのが早い早い。


われわれは、自らが次の段階から次の段階へと常に課題を求めて登りつづけることで成長するんですよね。

「だいき」も。我流のヘタッピキャッチボールのままでは間違いなく途中で挫折するし、間違いなく途中で伸び悩むから飽きてしまうんでしょうね。

だって、経営の場合だって、「だいき」とキャッチボールと同じで、自分がヘタッピなことすらわかっていないんだからね。

意図的に教育を与えなければ、絶対に成長しないんです。

ある段階で、教育によって正確なキャッチボールを覚える。

だからみるみる成長するんですよ。
成長するから、経営だって面白いんです。

キャッチボールも、経営も、考え方でも、生活の仕方でも、企業の成長のためには経営者は、「教育を与えること」につきます。

奴隷を育てるなら、別にそんなに教育は必要ないが、自立した社会人を育てるためには、理論的に説明できるように理屈を勉強して身につけないと教えられないんですよ。


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この文章をはじめて読んだ時は「おっ!俺はちゃんとできてるやん!」と感じました。

しかし、その後スタッフが次々に辞めていくわ、売上は伸びなくなるわ、で
文面にある“ヘタッピキャッチボール”そのものの経営状態になりました。

船井総研にいて経営を学んだ「つもり」でいましたが、それはあくまでも販促がメイン。
野球で言うと盗塁を教えるコーチであっても、自分では野球のもっとも基本であるキャッチボールもできていなかった、ということに気づきました。


勉強をどんどんすれば成長します。
その成長の源が「興味」です。
その興味の源が「教育」です。


何らかのカタチで受動的に教育に触れることで、気づき、目覚め、上手になり、
自信を持ち、興味を持ち、成長し、勉強する。

私がはじめてアルバイトをした家電量販店でのことを思い出しました。
最初は無理やりPOPを書かされた。=教育
簡単に書けると思っていたのに書けなかった=気づき
POPが上手な人の書き方を見せてもらった=目覚め
家で新聞紙にむかって特訓をして=上手になり
みんなから上手だねと言われ=自信を持ち
自分で書いたPOPで商品が売れるようになった=興味が湧き
POP1枚で売上を変えられることを知った=成長し、
他店や他業種の店のPOPを常にチェックし反映する=勉強する


こうした仕組みは今、自店に少しづつながらもできつつあります。
しかし教育の継続という点で言うと「NO」です。

ある程度までできればそこで教育が終了してしまっています。


だからもっともっと次の段階を目指せるような教育を与えて、学校を卒業する時には
他の大学生よりもはるかに自立できているようにしてあげたい。

それが店名の由来である「店に関わる人全てを“豊か”にしたい!」のスタッフに対する思いです。



私の身代わりでとんかつを揚げられるようにだけ教えているのであれば、確かにそれは奴隷を育てていることになるよな・・・

あらためて読み直してそう気づかされた文章でした。
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# by tonkatsuyutaka | 2007-10-26 08:10
第105話 「本物商人佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」より~その3~
私が尊敬する経営者の一人であり、親友でもある佐藤勝人さん。
10月27日発売の新刊が発売されます。
その前にスタッフ用として10冊購入し、私自身も読んで感じたことを発売日までシリーズで伝えて応援しようと思っています。


先日の第103話を読んだ方から素晴らしいメッセージをメールでいただきました。

文面より
「ブログ読ませていただきました。
自分のしたいことを弾圧してでも、それを平気だと思って我慢して、それを美徳と考え、
それでも強がってみせるのが大人だと思っていました。
壁にぶつかった時、頑張らなきゃ!我慢しなきゃ!って我慢することが良くないのですね。
自ずと暗くなり、全てのことに盲目になってしまいます。
それよりも人生夢見がちで、楽しまなきゃ!そう思いました。」


本当にありがとうございます!!!!!!!!!!
私よりも私が伝えたいことを上手に表現してくださって感謝です。

私にそう思わせてくれた佐藤さんの文章にはそれだけのパワーがあるということです。



今日はちゃんとブログを読んでいれば良かったと後から思った文面より抜粋

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「逃げることは恥ずかしいことではない!」


あるアソシエイト(社員)のご両親が、私のところを訪れた。

ご両親が、心配して息子に電話をしても、息子は「大丈夫だから・・・」と言う。
そして「自宅には来ないでくれ・・・」と言うとのこと。
親として、どうしたらいいのか?

最初の就職先は途中で辞めてしまい、だらしなかった息子だったが、サトカメに出会って真面目に働くことを覚えて、店長にまでさせてもらって、結婚までできて・・・。
10年もサトカメでお世話になってきたのに・・・これからというときに本当に情けない・・・。
親としてどうすればいいのか・・・を聞きに来たと言う。


そんな心配顔のご両親の顔を見て、私は笑い飛ばしてあげた!
そして私は言ってあげた!

そんなに心配することではないですよ!
息子さんは息子さんなりによくがんばっていたし、たかだか1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年
サボったくらいでどうってことありませんから、心配しないで下さい、ハハハハハ(笑)

私たちは、笑顔でいつまでも待ってますよ!


そんなに心配することはない!
彼は彼なりにがんばり過ぎた証拠ですよ。
部下育成に家庭に、そして社会的責任・・・。
だから、その反動なので心配は要りませんよ。

元々サトカメは、10年20年30年という長いスパンでアソシエイトの育成を考えていますから、
その中のたった1ヶ月サボったなんていうのは、たいしたことではありません。

それよりも今の経験は、彼の今後の財産になると思いますよ。

人間は辛くなったら逃げていいんですよ。
逃げることは最大の防御ですから。
逃げないで立ち向かうのもけっこうですが、かえってうつ病になりますから注意してください。

そこを彼は上手に逃げたわけですから、自分自身を守ったのです。

自分を守れるのは自分しかいませんから、周りがとやかく言うものではありません。


仲間の店長や部長も心配して、一所懸命関わってくれています。
彼らももう子供じゃありませんから、ひとりの大人として、社会人として戦っているんですよ。
彼らに任せましょうよ。


それが、親離れ、自立じゃないですか、それが成長じゃないですかね。


弱い奴の気持ちがわかる、芯の強い真面目な店長へと成長してくれますよ。
絶対に、この経験が人を伸ばすんですよ。
だから、逃げられるところまで逃げろ!
そして、気付いたら全速力で戻って来い!

決して遠回りじゃないから心配するな!
その挫折が、人間の幅を広げるのです。

お父さんお母さんも、どうしても心配なら、息子さんのところに顔を出して、親として心配しているところを彼に見せてあげてください。
彼は彼なりに、こんなに心配してくれている親の姿を見て気付くはずです。感じるはずですよ。


― って言ってあげた。


ご両親もホッとした顔になり、「そうですね、ありがとうございます」と言って、元気に帰って行った!



ここまで入り込むのが、中小企業ならではの人材育成方です。

大手気取りの短期的なドライな付き合いでは、普通の子は絶対に育ちません。
我々の会社に入ってくる普通の子たちを、10年20年30年という長いスパンをかけて自立できるプロに育てる。

それがサトカメ流の人材育成法ですね!

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私は9月にひとりの優秀なメンバーを失いました。
有名雑誌に店が紹介されて、一気に経験したことがないような忙しさになりました。
それに対応するため頼りになるスタッフだったので毎日のようにシフトに入ってもらいました。
ハードな日々が続きました。
4人で回すべきところを、人がいないので2人で回したりしました。
結果、彼は持病の腰を悪くして歩行さえ困難な状態になってしまいました。

それでも歯を食いしばり、腰を悪くしたことに非を感じる彼。
私もそれなりにいたわったつもりで休職ということにしました。
しかしそれは名ばかりで人がいないときにこちらの都合で月に1~2回シフトを組んだ上に、
ついつい彼に以前の素晴らしい動きを期待してしまいます。

そんな状態がずるずると続き、半年近く経った今年の9月の忙しかった日曜日の4日後、
私の不在時に彼は無言で鍵と制服と退職願を置いて、店を去りました。
電話にも出ないため、私は怒り狂って
「あの野郎、逃げやがった!なんて卑怯なヤツだ!クビだ~!」
と叫んでいました。


彼は自分を守る必要があったのです。
しかし私に面と向かっていうと本音もいえず結局は説得されて仕事を続けてしまう。
だからそうするしかなかったのです。



私は店をオープンして僅か2ヶ月で入院しました。
私の場合はそうやって一度逃げたのです。

それを逃げたのではなく、立ち向かっていたと当時は感じていましたが、
彼の件があってからは、もっとも都合の良い方法で逃がしてもらったと考えるようになりました。


その後、彼とは2人できちんと話をして、私は気遣わなかったこと、
そして何よりも愛情不足であったことを彼に詫びました。

そして盛大に送別会をやって送り出しました。


彼には大学4年間勤めてもらうことを決めていたのに、わずか1年3ヶ月で去らせてしまいました。
目先の売上などにとらわれず、彼の社会人のスタートであると考えて、もっと長い目で見ていれば・・・



逃げることの必要性、
そして経営者としては逃がしてあげることも大切なことだと感じた文章でした。
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# by tonkatsuyutaka | 2007-10-25 16:33