コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

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第101話 ゴールデンタイムに出演か???
当店では電話にナンバーディスプレイを導入しています。
不在に気付かずに電話をいただいたお客様に100%対応するためです。
電話をかけることもお客様にとっては面倒なこと。
それを留守番電話で終わらせるわけにはいかないと考えているからです。
出勤してまず行うのは着信チェックと折り返し電話です。

先日、「03」からの電話が入っていました。東京からの電話はほとんどが売り込みです。
しかし大阪に出張する度に当店を利用していただくお客様もいらっしゃいます。
ご予約かな?そう思って電話をしてみました。

すると「恐れ入ります。すぐにこちらからかけ直させていただきます」

そして10秒もしないうちに電話が鳴って出ると
「こちらは日本テレビ系の番組制作会社の○○です。」

うおっ!久々のテレビ出演?!


その会社は若手人気お笑い芸人のオリエンタルラジオが司会進行する「週間オリラジ経済白書」
という火曜日21時から全国ネットで放送されている経済情報バラエティの番組制作会社でした。

話を聴くと、飲食業やサービス業における売上アップの秘訣を公開するという特集があるので、
その特集に内容によっては出てもらいたいというのです。

どうやら担当者は、この「豊かでいこう」を見て、経営コンサルタントととして実店舗をやっている
ということを知り、私に興味を持たれたようです。


そして「小林さんのところでの実際にされている売上アップの秘訣を教えていただけませんか?」
という質問に対して、私もぱちんとスイッチが入ってしまい、熱い電話セミナーがスタート!

私なりの商品論、マーケティング論、販促論、経営論についてまで話しまくりました。
その都度、電話の向こうでも私の話に食らいついてきます。
とても適確な質問が次々入り、私も真剣に答えます。
相手は決して聞き流すのではなく、きちんと聴き入っています。
さすがに経済番組を制作するだけあって、しっかり勉強もしているようです。


結局、電話は1時間以上に及びました。
相手の方も十分に納得され、今回のすばらしい話を今夜の編集会議にかけて、取材させていただくかどうかを決めさせていただきます、とのことでした。


そして翌日、携帯電話にその制作会社から電話が!
出演決まりだな、そう思って電話に出ました。

なんでも、昨日第1回目の特集の放送があり、とても評判が良かったとのこと。
そこで私がどんな内容ですか?と聴くと、

「いくらでも作れるけど限定50食とPOPを出したら売上が倍増したラーメン店」
「表示価格を変えてレジにて20%引きというシールを貼ったら売上が伸びたスーパー」
「BGMにアップテンポの曲を取り入れたら売上が上がった回転寿司店」

そして
「小林さんの話はとても素晴らしかったのですが、テレビ的には少し地味なんです。
何か主婦が見てもすぐわかるような面白い売上アップネタはないですか?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



私がその前日に話した内容とは全くかけ離れています。
きっと昨日の私の話は、番組制作会社にとってはあまりにも本質的すぎて、かえって新鮮だったのかもしれません。


確かに船井総研にいたときはそういう小ネタをいっぱいやっていただきました。
中には効果があるものもありました。
もちろんそうした小ネタ=小手先手法の存在は、ある意味では必要悪として否定はしません。


しかし、そんな手法はいつまでも続きません。
そんな手法が通用するエリアも限られます。

その場限りで一瞬の売上を上げることなんていくらでもできます。
しかし、お客様はバカではありません。
きちんと価値を見抜きます。

その価値を磨くことがあくまでも売上アップの根底です。
だから商品を磨き、売り場を磨き、サービスを磨き、接客を磨き、販促を磨き、そして人を磨きます。商品の磨き方ひとつをとっても品揃えから、味そのもの、そして盛り付け、提供方法までキリがありません。
そうやって「誰に」売るのかを決めて、実践を繰り返しながらカタチにしていくのです。


今回紹介されたというラーメン店や回転寿司店も、もしかしたらそうやって苦心して編み出した
手法なのかもしれません。
それが番組制作会社のフィルターを通すと、ただの面白おかしい小ネタになってしまいます。



「今、忙しいのでまた明日以降にでも電話をいただけますか」
そういって電話を切りました。
その後、電話はかかってきませんでした。



ちょっと頑固すぎるかなと思いながらも、せいせいしている職人商売人でした・・・
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-20 08:45
第100話 祝!佐藤勝人さん新刊発売!
昨日、サトーカメラ専務取締役の佐藤勝人さんの「佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」(同文舘出版)の刷りたてほやほやの新刊本が発売日10日も前に届きました。


早速、読ませていただきましたが、ブログを元に本を作るってどうやるんだろうと思っていたら、
自ら書いた文章にさらに解説をするというスタイル。
ブログの文章は感情も込もりまくっていて、時に読みづらい部分も多々ありますが、
解説が入ることでグッとしまりが出てとてもビジネス書らしくまとめられています。
さすがはこだわりの編集部長が徹底してこだわっただけのことはあるものでした。


日々の業務や生活の中からの気付きを経営に結びつける佐藤さんの頭脳回路そのものが
この本からもっとも学ぶべき点です。


すぐに10冊注文させていただき、わが店のスタッフ全員に読んでもらうつもりです。
学生スタッフにとって内容を全て理解するのは難しいと思います。
しかしながら、仕事をすることとは、考えるということとは、そして生きるということとは・・・
そうしたことを少しでも感じてもらえれば良いと思っています。



私のブログの読者様もかなりの方々が佐藤さんのブログ「経営一刀両断」からお越しいただいています。
このブログも佐藤さんからインスパイアされてはじめたものです。
というよりも経営者になること自体が佐藤さんからの刺激によるものです。


はじめて佐藤さんと会ったのは船井総研に入ってまだ1年目の時。
当時31歳だった私は先輩のセミナーの受付手伝いをするために東京の青山学院大学内にある会場に行きました。
そのときのゲスト講師が当時は常務だった佐藤さんです。
開演前にチラシのプロフィールを見て感じたのは、栃木という田舎で32歳の七光りおぼっちゃんが気張っているんだなぁ・・・そんなものでした。

しかも第1講座がはじまる5分前になっても会場に現れない。
先輩が慌てふためき講座の順番を入れ替えたり大騒ぎ。


社会人のクセに時間も守らないなんてサイテーの奴だ!
私はそんな風にさらに決め付けをしていました。


そして予定時間から1時間後に現れた佐藤さんは・・・
Tシャツにジーンズ、スキンヘッドにベースボールキャップをかぶり、ど派手なネックレスにピアス、サングラス姿で、これまたガラの悪い茶髪の若者を7人ほど従えて会場入りしました。
まるでヒール役のプロレスラーの入場シーンです。


正直、度肝を抜かれました。
そして60名以上入った会場で演壇に立つと、まるでラッシャー木村のようなマイクパフォーマンス。第1講座の船井総研の次長の話をぶった切り、自らのマーケティング論を予定時間を30分以上オーバーして話しまくり、いや叫びまくっていました。
中でも印象的だったのは怪気炎をあげて「俺は今日ノーギャラなんだよ!だから誰にも気を使わず好きなことを喋ってやる~!」まさにその通りの内容で、話し終わると満員の会場からは拍手喝采でした。

あとで聞くとそれがセミナーデビューだったといいますから、やはりタダモノではありません。

講演後も灰皿を囲んで茶髪軍団とゲラゲラ笑いながら話しています。
出席者の誰も名刺交換ができる雰囲気ではなく、不良軍団の集会状態でした。
これも後で分かりましたが、茶髪軍団は全員店長でした・・・



そのセミナーの1週間後に上司の宮内亨氏に連れられてサトーカメラに連れて行かれました。
正直、あんな変な人と関わるのはいやだと思っていましたが、これが運命を変えたといっても良いと思います。
そこから私の人生が大きく変わっていきました。
そしてあの男を手のひらに載せてしまう宮内亨さんの大きさもはじめて知りました。



それ以降、年も近く流通業出身ということもあって、私は佐藤さには本当によくしていただきました。
私の主催するセミナーにも何度も出ていただき、夜な夜な話を聴かせてもらいました。
それはちょうど今「経営一刀両断」で書かれているような内容です。


色々なことがありましたが、気がつくとはじめて出会ってから早くも10年の歳月が過ぎています。いまだに付き合いが続いていることも不思議な感じもしますが、きっとどこか似たところもあるようです。


“常に相手と真剣に向き合い、一切、手を抜かず、徹底的に本気で勝負する。”


それが佐藤さんから学んだことです。
サラリーマン時代は言葉では分かっても実践には結びつきませんでした。
ようやく今、経営者になって体得できました。


10年経って随分と丸くなって、常識もついて、相手の立場も理解してくれるようになりました。
それでもなお異常に刺激的な男です。

これからは私から刺激を与えられる、そうした関係になっていけたらと思っています。



このたびは出版おめでとうございました!!!!!!
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-19 11:23
第99話 大阪の商魂?
先日、5年ぶりくらいにユニバーサルスタジオジャパンに行ってきました。
私はディズニーリゾートにはここ5年で3度ほど行っていますが、
USJには地元なのに(地元だから?)長らくのご無沙汰でした。


人を楽しませるためだけに存在するテーマパークという施設。
その商売をするのにどういった集客をするのか、どういった商品を揃えているのか、
自店のヒントになるものを探すために行ってきました。
ただしこむずかしいことを考えずに自らがどっぷりと楽しむことを基本姿勢にして。


平日というのに想像以上の人出。
アトラクションに乗るのには随分待たされそうです。
それを避けるにはディズニーランドでいうところの「ファストパス」をとらねば・・・

そう思っていると、チケットブースで「エキスプレスパス」なる商品を勧められました。
内容はUSJで人気のライド系アトラクション7種類に列に並ばずとも入場できるという商品。
要はファストパスを販売しているのです!

価格は曜日等によって変わりますが、この日は7つ全部に入れるものは3,700円。
4つだけ選択出来るものなら2,200円です。
とりあえず4つ選べるものを購入しました。


私は以前ディズニーランドに行った時、熊のプーさんのファストパスを取るのに2時間並んだ経験があります。


大阪人は基本的に“イラチ”です。
待つという行為自体が苦手です。
早く入るためのチケットを取るために2時間も並ぶなんて、本来なら全く意味不明の行動です。
ディズニーランドのアトラクションはそれでも行きたいと思わせるだけの商品力を持っています。
しかしホンネのところは「その券売ってくれや~」でした。


USJはそうしたお客様のホンネ=ウオンツを商品にしてしまったのです。

ちなみに、
1つ目のETアドベンチャーでは80分待ちのところを2分。
2つ目のJAWSでは70分待ちのところを1分。
3つ目のスパイダーマンでは110分待ちのところを30秒。
4つ目のジュラシックパークでは90分待ちのところを5分。

普通なら合計で350分待たねばならないところを8分30秒で入れることができました!
5時間41分30秒もの短縮です。
スゴイ!!!!
時給でいうと386円です!


しかもこれがなければ残るアトラクションに入る時間的余裕もなければ、並び疲れて行く気にも
なれなかったと思います。
残る全てのアトラクションにも並んで入れましたから、もともとの入場料5800円そのものの価値も大幅にアップしたことになります。


チケットブースで勧められた時は「なんちゅうがめつい商売しおんねん!」と思いました。
しかし実際に買って使ってみると素晴らしい商品であることが分かりました。



なにかにつけて東京ディズニーリゾートと比較されるUSJ。
最寄駅までの電車から見える景色は寒々しく、園内からは高速道路が見えています。
規模や立地条件を含め、夢の世界に浸るという点ではディズニーリゾートにはかないません。

列に並んでいる若い女性グループやカップルから「あ~ディズニーランドに行きたくなってきた」という会話が何度も何度も何度も聞かれました。

それが証拠に、ミッキーのかぶりものをするお客様がうじゃうじゃいるディズニーに比べて、
USJではスパイダーマンのかぶりものを10人くらい見かけた程度です。


テーマパークとしての圧倒的一番店である東京ディズニーリゾートの真似事をしていても戦いに
なりません。
まずは地元大阪で受け容れてもらうことが可能な商品開発。


そのひとつがこのエクスプレスパスという商品だったのです。
入園価格5800円の40%程度である2200円という価格設定も絶妙です。
これが20%程度の1000円なら誰もが買ってしまい、全然エクスプレスになりません。
逆に60%を超えて3500円になると買う人が激減すると思います。


私は最近、自分で購入した商品の中でもっとも素晴らしい価値をもった商品だと感じましたし、
ジャパンではなく「ユニバーサルスタジオオオサカ」になっているという感じを受けました。
いろいろなショーでも大阪弁丸出しで、気取った雰囲気が随分なくなっていました。
これこそが個別化です。



この学びを自店の商売にどう利用するか、じっくり時間をかけて考えてみます。


行列ができているときに500円払うと順番飛ばしができます!
いくらなんでもこれは通用しそうにありませんので・・・
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-18 00:06
第98話 お子様をどうする・・・?
土日はお子様連れのお客様も多くはありませんがいらっしゃいます。
先日も2組ながらいらっしゃいました。


開店と同時に入られた1組目のお子様連れは6歳と4歳の男児に両親と祖母。
4歳児がかなり騒がしかったので、早めにご両親に
「申し訳ありません。静かで落ち着いた雰囲気を売りにしている店ですのでよろしくお願いします」
とお伝えしました。
すると両親もおばあちゃんもとても気にしてお子様にかまっていただき、最初とは見違えるほど
おとなしくなって食事をしていただけました。

かえって隣のテーブルについた女性3人組の方が賑やかなくらいでした。


その後、来店されたご予約の4名様は3歳くらいの男の子と両親、祖父という構成です。
予約の関係でカウンターへのご案内ということも電話で伝えていました。
しかし、その子供さんが最初から金切り声で大騒ぎ。
特にカウンターですので店内中に響き渡ります。
そこで同じようにご両親に先ほどと同じようにお静かにしていただくようお伝えしました。


しかし一向に静かになりません。
ますます声を張り上げます。
そのため、再度お願いに行くとお母さんが「申し訳ありません」といって席を立ち、
お子様を抱っこして表に出てあやし始めました。
しかし子供はそのことで泣き叫ぶようになってしまいました。
たまりかねてお父さんも一緒に出て行って子供をあやしています。
店内にはおじいちゃん一人残されました。


オーダーから約15分、注文の品も出来上がりまもなく提供というところで、おじいちゃんが突然、「子供もあんなんやからもう帰る。ビール代だけ払うわ。」
といって席を立ちました。
「もう揚げあがっていて間もなく提供です。それは困ります」
私がいうと、
「子供が入ったらあかんなんてどこにも書いてないやないか!予約の時にそういわれたらこんなとこ来えへんわ!晩飯を食われへんようにしたんはお前やないか!」
お客様がいっぱいの店内で大声で言われました。



スタッフが一生懸命作ったとんかつです。
そんな理由で帰すわけには行きません。

私も少し怒りを覚えながらも
「お子様でもとてもおとなしいお客様がほとんどです。入店を断る気もありません。お客様自身が店内に入って周りの雰囲気を見てオーダーしたわけですから、お代金はいただくより仕方がありません。お客様が頼んだとんかつですよ。」



お子様連れといっても千差万別です。
このブログの「第56話 ついにお客様を帰してしまった・・・」でも書いたように子供には何ら責任はありません。
親の躾。
これに尽きると思います。



幸い、お子様の両親は
「申し訳ありません。持ち帰りますのでパックに詰めていただけますか」といっていただけました。
パックに詰めて外までお持ちしたときも
「本当にご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありません」
と、ずっと頭を下げた姿勢でいらっしゃいました。


その姿を見たときに、店としても少なからずアナウンスをしてあげる必要があるなぁ、と感じました。確かに、どこにもお子様お断りとは書いていません。
でも決して歓迎しているわけでもありません。

そうした中途半端な状態がお客様を悪者にしてしまったのかもしれません。



早速、ホームページのお知らせ欄に
「一人で食事ができない小さなお子様連れはお断りしております。」
という文言を加えました。


正直とても心苦しいです。
家族団欒で楽しく食事をして豊かな時間を過ごして欲しいという気持ちが大いにあります。
しかしながらそうしたお客様を中心に商売をしようと思っているわけではありません。
逆に経営者として狙った客層とは相反する客層だいうことも分かっています。
そういう意味では経営者として守るべきものがあります。
何かを犠牲にしないと守れないものがあります。



客層だのマーケティングだの、うんぬんかんぬんの理論を超えた部分で
経営の難しさを体感させていただいたありがたいお客様でした。
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-15 12:43
第97話 真の自信は自覚から生まれる
先日、アルバイトリーダーの24歳の女性スタッフと話をして気付いたことがあります。
彼女曰く、いろいろな意味で自分に自信が持てないというのです。

そんな話を18歳の女子大学生と夜な夜な話をするというのです。

確かに、話を聴いているとグダグダの展開です。
あんなことをしたい、
こんなことをしたい、
色々なものに挑戦したいけどやってもできそうにない・・・

なぜなら
「自分に自信がないから」

まるで小噺のオチのようです。



私にとっては???の連続です。

仕事はできるし、常識もあって、考え方もしっかりしています。
人を思いやる気持ちや優しさも人1倍強く、とても気がつきます。
存在感も強く、特に若い人からとても慕われています。
変な言い方かもしれませんが、とてもとてもちゃんとした24歳の女性です。


なんで自信が持てないんだぁ????????

その場では気付かなかったのですが、その後もずっとなぜ自信が持てないのか考えていました。



そこで気付いたのは、彼女には自覚がないということです。

私から100%の信頼を得ている職場のリーダーであるということ。
国家資格試験を受験するということ。
そしてなによりも24歳の女性であるということ。

少なくとも私に関わりのあることだけでもこれだけの立場を持っています。

それらを全て受容し、自覚すれば自信なんていくらでもつくし、
逆に自信なんてなくても、他人が勝手に力を認めます。


私は彼女が受験する国家資格試験についてのコーチをしています。
今まで割りと緩やかにしていましたが、私自身も彼女を合格させるという自覚を持って、
つい先日から一気にハードスケジュールを組みました。
そうすると彼女もノってきます。
1ヶ月の勉強量を1週間でこなせるようになりました。
内容的には同じ問題を何度も繰り返すサーキットトレーニング方式です。
1回目は40%くらいだった正解率が2回目は67%、3回目はなんと94%です。


これは彼女にとっても私にとっても大きな自信です。
このやり方をずっとやれば絶対に合格できる!という自信が持てます。




結局、何もしていないのに自信なんて持てません。
それで自信たっぷりの人間はただのアホです。
自分の環境を受容し、自分の立場を自覚して、そのうえで実践、実践、実践です。


あらゆる資格浪人がそうであるように、学生でない以上は仕事をきちっとしながら合格を目指す。
それが現実です。
そのために仕事の後も徹夜に近い状態で勉強をしています。



私自身、健康に爆弾を抱えている身です。本当に彼女に助けてもらっています。
今まで何度も遊びの約束を断ってでも店のために尽力してくれました。
感謝、感謝の連続です。

だから私も真剣に関わっています。
絶対に国家資格を合格させる、
しかもきちっと社会人として仕事もしてもらう。



そうした自覚を持って動き始めたら、
彼女もそれに応えてくれている。


それが私の自信になっているのです。
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-13 12:11
第96話 決着をつけるということ
船井総研にいたとき上司である宮内亨氏から、ことあるごとに
「決着をつけろ!」
と言われました。

人というのはなんとかごまかしごまかし引き延ばしながら、その場を逃げる方が楽だと考えます。
きっちりした答えを出さなくても、うやむやにしておいた方が無難・・・

私ももともとそういうタイプの人間でした。


だからコンサルタント勉強会なんかで、相手にしつこく食い下がるのを止めてしまう私に対して
「決着のつけ方も知らないから、お前はいつまでたってもダメなんさ!」
と大勢の前で何度も何度も怒鳴られました。



決着をつける。

それはまさに白黒ハッキリさせること。
ALL or NOTHING
得るものもあれば失うものも大きいです。


きっと失うのが恐いから、
そして失って惨めな姿を見られるのが恥ずかしいから、

多くの人は決着をつけないのだと思います。



しかし経営者になると変わるものです。
決断をしないと一歩も前に進めません。
決断とはその都度の決着です。


商品の改廃について、
価格設定について、
販売促進策について、
人のことについて、
そして自分について。

サラリーマンの時では考えられないほどの決着をつけてきました。


ことの大小の問題ではありません。
ひとつの目の前にある問題について、潔く決着をつけるということです。
決着をつけた先のことを考えはじめると、とても不安で決断できません。
しかし今は先が見えなくとも、決着をつけると環境ががらりと変わるという経験をたくさんしました。


「決着をつけることで得るものもあるが失うものも大きい」
そのように思っていました。
しかし何度も決着をつけていくうちに
「決着をつけることで失うもの以上に得るものが大きい」
ということが分かってきました。


今も目の前には決着をつけるべき事由がたくさん存在します。
中には店のために引き延ばしにかかっているものもあります。


相手がお客様であれ、
取引先であれ、
スタッフであれ、
自分自身の事であれ。
そうしたこと全てにきっちりと決着をつける。


それは
お客様のため、
商品のため、
スタッフのため、
店のため、
そして私自身のためです。


早めに決着をつけて、次の手を打ち、そこに集中する。


それこそが成長のために必要なエネルギーなのだと思います。
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-11 08:59
第95話 史上最高の売上よりも嬉しかったこと
昨日、当店はじまって以来の売上最高記録を樹立しました。
売上金額はもちろん、客数、売上商品点数も過去最高。
過去最高の3冠王です。


忙しくなりそうな予感はありました。
前日までの予約は少なかったものの、当日の営業開始前までに受け付けた予約は全部で6件。


開店前から行列ができていて、その行列のお客様だけで満席。
さらにテイクアウトの注文も続々と入ります。
4200円の「イベリコ豚のロースかつ」や4800円の「特撰ロースかつ3種盛り」などの
高単価商品のオーダーに加えて、ビールやサイドメニューのオーダーも順調に入ります。


その後も行列は続き、一時は6組14名まで伸びて、1時間待ちの状態。
それでもお断りした8名の団体を除いて、全員にお食事をしていただくことができました。



もちろん、サービスが行き届いたとは決していえません。
提供には最大45分かかったお客様もいらっしゃいます。


しかし、とんかつがまったく出ていない席を回りながらも、
私はキッチンに対して全く「イライラ」することがありませんでした。


それはキッチンのスタッフを最高に信頼しきっていたからです。
現在の店最高の実力を思う存分発揮しての結果だからです。
それは私そのものの実力と一致しています。
「第70話 反比例を比例に変える」で書いたときの状況とは全く違います。


だから表現は変かもしれませんが“堂々と”提供が遅くなっていることを謝ることができました。



昨日のキッチンリーダーは何度もこのブログに登場している阪大生の星山佳慎君です。

作業速度、正確性に加えて、一歩先を読んでの動きは店でナンバー1のスタッフです。
ただし今までそれは「自ら動く」ことにだけ使われていました。
しかしここ最近は指示を出して「人を動かす」ことができるようになりました。


キッチンからは星山君が他のスタッフに指示を出している声が聞こえてきます。
それが実に的確です。
だから私はキッチン内をのぞく必要もなく、めいっぱいホールサービスに集中できました。



本来は平日限定にしていたお一人様7500円のコースまで私の判断で予約を聞いていました。
食器も食材も調理方法も盛り付けも、全てがレギュラー商品とは異なるため、
完全にオペレーションが狂います。

まだまだ満席で次々にオーダーが入る中で、星山君はそれさえもそつなくきちんとスタッフに
指示を出しながら、完璧な商品を作り上げてくれました。


そして最後の最後までキッチンの集中力は途切れることはありませんでした。
それはキッチンのみんなが星山君の鬼気迫る集中力を見ていたからだと思います。


お客様が全員帰られて、売上を読み上げた時は全員で歓声を上げて拍手をしました。
私は星山君に近寄り、力強く握手を交わしました。


昨日の実績は彼がいなければ無理だったと思います。
それほどまでに彼は急成長をとげました。
それがそのまま店の急成長につながっています。



売上というのは水物です。
しかしスタッフの実力はぶれません。


昨日のとんかつ豊かは、きっと時間あたりの席売上で考えると日本一レベルだったと思います。
18歳2人とそれを率いてくれた20歳の星山君。
この阪大トリオがそんな偉業を成し遂げました。


うず高く積みあげられた食器を前にして、スタッフ2人に対して片付けの指示を出す星山君。
疲れきっているはずなのに、みんながテキパキと動いています。


「一体化している・・・」
私は思わず身震いをしてしまいました。


売上が最高だったことよりも、
はるかに嬉しくて嬉しくてたまらない一日でした。
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-08 06:51
第94話 勉強の秋
先月、ある目的で北大阪にある飲食店に食事に行きました。
飲食店としてとても繁盛しているのですが、そのほかにもすぐ近くに関連商品の物販専門店を
出店し、それをもとに大手百貨店にも物販店として出店を果たしました。
当店として今後の展開として考えている理想の形です。
そこで、その店の経営者様と話をしているうちに、今後の事業展開として『物販』というのを考えるようになりました。
今の店内で売ることにとらわれず、出店も含めてもっと広い視野で考えよう、と。


思い立ったら即行動です。
まず2日連続でスタッフとともに勉強ツアーをしてきました。


今回のテーマは『とんかつ+α』です。
基本は前からブログでも書いているように「物販」です。
大きなくくりでの「何を売るか」をまず決めるため、『α』とは何かに探りを入れるのが目的です。



初日は京都にいってきました。
第1の目的はとんかつ専門店が経営しているというアイスクリーム専門店です。
その両方の店をチェックして、その後、女性誌などで注目されているアイスクリーム店、
東京や大阪に出店を果たしたスィーツ専門店、紅茶専門店、
そして私がもっとも影響を受けたとんかつチェーン店の本店に久々にいってきました。

1軒ごとにスタッフと商品や客層、店内の様子などについて細かくチェックして、
その店の売りと売る相手について確認しながら、さらにもっと売上を上げるにはどうするか、
など意見を交換しました。
そうしているうちに頭の中ではアイスクリーム専門店開業に向けてのシナリオが着々とイメージ化されていきます。
帰りの電車ではどんなアイスクリームを作ろうか、どうやって売ろうか、そんなことについて
ずっと語り合っていました。



そして2日目は和歌山。
友人の山添社長が経営するイタリア料理店とその隣にあるケーキ店を視察しました。

ちょうどケーキ店が地元百貨店の物産展に出店している最中ということで見に行きましたが、
一番商品のチーズケーキはお昼1時の時点ですでに予定本数を完売。
すさまじいまでの販売力をまざまざと見せつけられました。


その後、店に行って彼の話をいろいろと聴いているうちに、ふと気付きました。

彼がケーキ店を始めたのは、イタリア料理店がこれ以上売上を伸ばすには
何らかの形で次の店を出すよりほかないというところまで大繁盛してからのことです。
そしてイタリア料理店で出していたケーキをそのまますぐ隣に出した、ということです。


私の場合はまだまだその域ではありません。
まだ売上が足りないから、それを補うために別のことを始める。
それでは上手く行くはずがありません。


しかも、彼の店でさえも経営者自身がどっぷりと現場に入り、真剣に商品とお客様とスタッフに
向き合あってようやく利益が出る体質にはなったという事実です。


その事実を考えると、まだまだ時期尚早。
もっともっととんかつ専門店としてやるべきことをやり尽くすことが先決であるということに
気付かされました。


それでも売上と利益は伸ばさねばなりません。
人件費や家賃といった負担を増やさずにそれを実現する方法として、
彼が勧めたのはネットを使った販売でした。

山添社長の店もパスタとケーキを売るネット店は実店舗と変わらない売上を残しています。
利益でいうと両店舗を上回っています。


そうしてネットショップを開設するためのプロセスをいろいろ教えられている時に、
ネットショップの責任者をしている馬締専務がいったのは、
「ホームページをつくるのを人に頼む人も多いようですけど、絶対に自分でやるのがいいですよ。
スピードもですが、全てにおいて一から立ち上げるというのが大事ですよ」

販売が苦手だった彼がネットショップを立ち上げ、何を売るのか、どう売るのかさえも分からずに、
それでも1人でここまで成し遂げました。
1年前はこと営業に関しては社長に頼りきっていて弱々しい感じだったのに、
今では自信に満ち溢れてとてもたくましくなっていました。




開業当初に私が経営指導をしていたときの彼らはまるで学生サークルのような集団でしたが、
見事に実業家集団に変わっていました。

でっかい目標を立てながらも、極めて慎重にできることを諦めずにずっと続けてきたのが、
今の彼らの実績です。


帰りの電車ではとんかつ店としてできることについて、スタッフと語り合っていました。
1日前とは大きくがらりと考え方が変わりました。


だから勉強って止められないのです。



私の指導のおかげ(?)で成長した彼らを見るのも、本当にいい刺激になりました。
ありがとう!!!!!
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-06 11:30
第93話 現役を続けるとは筋肉を鍛え続けるということ
第92話で宣言した通り、POPを書きました

A3サイズの紙に向かい、以前通り下書きも一切なしで、いろいろなレイアウトを思い浮かべて、
自称“ポスカの魔術師”の手はまるで勝手に動くかのごとくスラスラと・・・


の、はずでした。


しかし・・・

実際には思ったようにポスカを持った手が動きません。
全くといっていいほど思い通りにならない。
というより、その思いそのものが出て来ないのです。



以前ならレイアウト、文字体、文字のサイズ、文字の色、文字装飾の仕方といったものが
ポスカ=マジックを握って紙に向かった瞬間に“パッ”と目の前に広がりました。

自分が書こうとしているPOPそのものがイメージとして目の前に鮮明に映し出されるのです。
それをポスカでなぞれば良かったのです。


ポスカの使い方は以前と比べて衰えていませんでした。
自分で言うのも変ですが、とてもPOPらしい上手な文字です。

POPに書く言葉=コピーもちゃんと出てきます。

文字が上手で、言葉がしっかりしている。
普通ならそれで十分なのかもしれませんが、私はPOPのプロを自認していました。
少なくとも1枚のPOPを作品として捉えた場合、全くプロのものではありませんでした。



そこでふと思いつきました。

よくプロ野球のOBがオフシーズンに集まって試合をしています。
つい2~3年前まで現役だった人もいます。
みんな元大スター選手ばかりです。
それなのに、体型からフォームから見る影もなくなっている人ばかりです。
稀に村田兆治さんみたいに50を過ぎてなお140KMのボールを投げる人います。
しかしながらほとんどの元スター選手があり得ないほど悲惨です。
少なくとも15年以上もプロ野球で活躍していたスター選手が、なんで2年やそこらで高校生よりも下手くそになるのか・・・


ちなみにサッカーの三浦知良選手は私と同い年です。
日本のトッププロリーグの中であれだけ走り回れる41歳がいるでしょうか?


そこに「プロの現役」としての底力を感じます。



我々は全員、ある職業においてプロフェッショナルです。
カズはサッカーのプロであり、私はとんかつ屋のプロです。


プロとして自分を高いレベルに追い込み、日々鍛えています。
もともとの運動能力以前に、プロとしての鍛錬が決定的に違います。


5年程前にたまたまバスケットボールで遊ぶ機会がありました。
第4話で書いたように、中学生の時は狂ったようにバスケットボールをしていました。
そのつもりでドリブルをしましたが、いきなり突き指です。
シュートも全然ダメ、中学生の時にできたことが何一つできませんでした。



スポーツにおいても、遊びにおいても、仕事においても、
現役の筋肉というのが存在して、それがしばらく離れると見事に崩れ去るのが原因だと思います。


私の手書きPOPの筋肉は見事に崩れていました。
しかし飲食店経営者として、飲食店マーケッターとしての筋肉はどんどん鍛えられています。


何もかもの筋肉をつけておくことは基本的に不可能です。
今、自分に必要と思われる筋肉をしっかり鍛えていくこと。
それがその道のプロフェッショナルとしての正しい方向性であると思います。


あれだけすごかったPOPを書けなくても、意外に悔しくない自分にそんなことを思いました。



別にバスケットボールができなくなってもいいやん。
ポスカでPOPを書けなくてもいいやん。
とんかつを売らせれば日本一の商品構成、メニューブック、チラシをつくれる事が
今の私にとっては「プロの現役」なんやから。
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-04 01:01
第92話 プリンターが壊れて気付いたこと
店のA3サイズのプリンターが突然動かなくなりました。
店外に貼るPOPを印刷しようとしたのですが、ずっと電源ランプが点滅したまま。
電源を切っても、コンセントを引っこ抜いてしばらく置いても、
再度電源を入れなおしたら同じ状態です。



月が変わって新たなPOPやメニューを作るのにプリンターがないとどうにもなりません。
A4サイズのプリンターは自宅にあるので、メニューの方はなんとかまかなえますが、
外に貼ろうとしていたPOPがプリントアウトできません。


メーカーに電話をしたら修理は最低でも2週間かかるとのこと。

困ったなぁと思っていました。



しかしよく考えてみると、パソコンでPOPを作り始めたのはつい最近のことです。
家電量販店にいた時はパソコンなんて使えなかったのでひたすら手書きです。
船井総研の時も支援先の店で手書きPOPを作っていました。


そうなんです。

私は手書きPOPがすごく得意なのです。
同文舘出版から共著で『売り場演出の極意』という本を出させていただきましたが、
その中のPOPと陳列については私が書いています。



自分で言うのもなんですが、とても上手いのです。


それがいつのまにやらパソコンに慣れてしまい、パソコンじゃないといけないように勝手に
思い込んでいました。



もちろんパソコンとプリンターは必要です。
でもそれが全てではありません。
きちんとした活字ではなく、思い切り躍動感のある手書きPOPも中にはあっても良いはずです。


今月からは何かにつけてはちゃめちゃに行こうと決めました。
自分が作り上げたイメージで、メニューで使うフォントも渋くスッキリしたものにしていましたが、
持ち帰り訴求のPOPくらいはめいっぱい弾けて、楽しげなものにしちゃえばいい。

家に置いてあるマジックのセットを取り出してにんまりしていました。



結局、経営者にとって自分を制限しているのは自分です。

仕組みも仕掛けも含めて、自分で勝手にセーブしている自分に気がつきました。



お客様を楽しませるためには自分がまず楽しむ。
分かっちゃいるけどできていなかったこと。



まずは大得意のPOPから始めてみます。
なんでも実践せるためにやっているお店ですから・・・
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by tonkatsuyutaka | 2007-10-02 11:50