コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

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第68話 習慣化?中毒?
今から10年程前に凄いダイエットをしました。
30歳になりたての頃で、当時体重は86kgありました。
ある日、百貨店で安いジーンズを見つけて試着しようとしたら、販売員がウエストを測りましょうかといってきました。
洋服の青山でウエスト86センチのズボンを買っていたのでそれくらいだと思い込んでいたら、
何と94センチ。「お客様に合うサイズはありません・・・」という屈辱の言葉を聞きました。

ちなみに20歳の時の体重は57kgでズボンのサイズは72センチ。
10年で約30kg、22センチも増えていました。


20歳の時に比べ体力は明らかに落ちているのに、常に米袋を3つ背負っているようなもの。
真冬でもだらだら流れる汗。
道理でしんどいわけです。


そこで一念発起。
やせる!と宣言して具体的に活動をはじめました。


それはかなりハードなものです。
電気店の仕事が終わって家に着くのがだいたい9時前。
そこからTシャツを重ね着して、トレーナー、パーカー、ウインドブレーカーを着込んで、
3キロのダンベルを持って約40分走ります。
汗でぐちょぐちょになったトレーナーを脱ぎ、そのまま半身浴を40分間してさらに汗を出します。

そこまで徹底して汗を流すと気持ち悪くて油っこいものは受け付けません。
なので、豆腐にわかめなどを食べます。

少し休んだあと寝室で腹筋100回、腕立て伏せ50回、10キロのダンベルを使った5種類のエクササイズを各50回。それを1セットにして5セットの筋トレ。
筋肉がピクピクしているうちにそのまま就寝。
合計で2時間半にも及ぶトレーニング。
それが毎日の日課になりました。


始めて2週間くらいからおなかに締まりが出てきました。
1ヵ月後には80kgを切り、3ヵ月後には70kgになっていました。
そして開始して5ヶ月で62kg、72センチになりました。


20歳の時以来、埋もれていた遺跡である腹筋が6つに割れました。
胸の筋肉はピクピク動き、ちからこぶもグイ!
夏でも汗は出ないし、とにかく楽チン!



当初の目標は65kgでしたが、それを達成してもなおこの運動は続きました。
船井総研に入社してあまりにも時間がなくなりできなくなってしまいましたが、
それまで約1年半にわたり続けてきたのです。


最初は嫌で嫌で仕方がありませんでした。
仕事でそれなりに疲れてるのになんでこんなしんどいことせなあかんねん?


しかし結果が出てくると、楽しくなります。
続けると習慣化します。
親が怒るので嫌々ながら仕方なしにやっていた歯磨きと同じです。


やらないと気持ち悪い・・・

最後の方は腹筋を1000回しないと気持ち悪くて寝れないという状態になっていました。


習慣とは続けると勝手に動いちゃうことです。
無意識ではありません。
意識的に意思を持って続けるものです。



問題はなにを支えにするのかです。
このときは20歳の頃の楽だった体。
そして着たい服を着れる体になろう、と思いました。


今はプールとこのブログが習慣化しつつあります。
プールは血管の障害を気にせずに、普通に生活できるようになるためです。
ブログは佐藤勝人さんみたいに書籍化できるようになるためです。


どちらもそんなに大袈裟な野望でもないし、人から賞賛されるような美しい行動でもありません。


しんどいことをするための動機は不純な方が良い。


サラリーマンを辞めて独立を決意したのも不純な動機?
確かに日本の食生活を安全に!とか、外食産業に光を!とか、これっぽっちも考えてません。

自分のアイデアや理論がどこまで実践で通用するか試してみたい。
その結果、50歳くらいでセミリタイヤ生活ができればいいな。


そして2年半たって徐々に結果が出てきて、楽しくなって・・・



結局はなにをしていようが仕事であり、勉強であり、遊びであるということです。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-31 08:08
第67話 新しいチラシ
今、とんかつ豊かでは大々的な宣伝広告をしていません。

新規オープン時には2万枚の両面フルカラーの折込チラシを打ち、
ミニコミ誌や一般紙の地方欄などにも広告をしました。

私が船井総研時代に指導先の店にやらせていた手法と同じです。


折込チラシの反響は確かにありました。
売上が一気に2倍になりました。

ミニコミ誌はそこそこの反響がありました。
2年経った今でも「見ました」とおっしゃるお客様がいます。

一般紙の広告は反響ゼロでした。
取材風の手法を取り入れて広告代理店もノリノリだったのですが、見事にハズしました。


ただし・・・
折込チラシには総額で80万円くらいの費用がかかりました。
売上が2倍といっても、純利で取り返すには至りませんでした。

ミニコミ誌は約8万円かかりました。
明らかにその反響での売上はせいぜい4万円です。

一般紙は語るまでもありません。



そうこうしているうちに入院してしまったので、大きな成果をみることなく終焉しました。


チラシ販促というのはかけた費用を回収してかつ利益を生まなければいけません。
大手のイメージ広告じゃあるまいし、個人店レベルではこの失敗は致命的でさえあります。
幸い(?)開業費用の中に広告宣伝費としてお金の準備をしていたので、なんとかしのげました。


しかし経営コンサルタントとして指導していたことが、こうもうまく行かなかったことに大きなショックを覚えました。



退院後は「お金がない」という絶対条件から始まりました。
閉まっていた店がオープンするわけですから、新規オープンよりはるかに難しいです。
しかも、最後は経営者不在でかなりひどい状態になっていました。
マイナスからのスタートです。


ゆえにとにかくお金をかけずに、地道に広げていくという戦略をとろうと考えました。
ただし、再オープン時は人もいないのでポスティングもできません。
そこでいつもお世話になっている印刷会社の社長にお願いして、格安で1色チラシを作り
ごく近隣にだけ折込をしました。
しかし大幅な価格改編もあり、品揃えも絞ったため、思った以上の効果は出ません。


そこで、チラシをやめる決意をしました。


私自身は折込チラシを見て飲食店に行くことはまずありません。
大手ファミレスなどのチラシが入れば値引きチケットは使います。
しかしちゃんとした食事をする時には、雑誌などメディアに紹介されたものや、
知人から聞いた情報をもとに行動します。


あれ?なんで自分がしないことをさせようとしてるんだろう・・・

そう思い直し今度は各メディアへの露出方法を考えました。
毎週毎週、雑誌やテレビ局にFAXを送り続けました。
その中でインターネットも必要だと知り、ぐるなびと契約しました。


結果、2ヵ月後に毎日放送からオファーがあり(結果はボツでした)、
3ヵ月後に読売テレビの朝の人気番組に出演し、一気に点火しました。
その後、テレビから3件オファーがあり、そのうち1件に出ました。
雑誌には全部で4回掲載されました。


それが今の店を作ったといっても過言ではありません。



すると今度はお客様から店のチラシが欲しいという声が出ました。
また来たい、ぜひ人に紹介したい。
そのためのチラシが必要になりました。
同時に明らかにチラシの役割が変わりました。


全く知らないお客様を呼ぶためのチラシではなく、一度来られたお客様を再度呼び戻し、
できれば友人知人を連れてくるためのチラシが必要になりました。


そうして昨年の12月にチラシを作りました。
折込ではないので枚数はたくさんいりません。
今までは費用総額ナンボで売上総額ナンボ、という考えでしたが、
今度はこの1枚のチラシで何人のお客様を店に連れて来ることができるか?
そう思えるようになりました。



それを常にレジ前と、夕方まで閉まっているシャッターに設置しています。
毎日10枚程度ですが、確実に減っていきます。


いままでのチラシは興味すらない人に配って、配った気でいました。
今度は欲しい人、必要な人だけが持っていってくれます。
そのチラシのおかげで予約時にオーダーもいただけますし、持ち帰りの注文もいただけます。


そこで分かったことが
チラシに効果がないのではないのです。
何も考えずにチラシを打つから効果が出ないのです。

これだけいうとまるで一般論ですが、私にはハッキリと分かっています。

チラシは目的ではないこと。
ただの手段にすぎないこと。
されど目的が変われば表現方法から配布方法まで全てが変わること!



昨年12月に作ったチラシもそろそろ変え時です。
今、新しいチラシの原稿を作っています。
相変わらずお金はかけられませんが、チラシのコンセプトは
「お客様が友人や知人の方に紹介する時にちょっと自慢げになれるチラシ」
です。



「誰に」「何を」「どう」売るか。

「目的」「目標」「手段」の明確化。
の掛け算。

商売の基本であり、もっとも難しいことです。
それを思い知らされながら、楽しんでいる毎日です。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-30 11:57
第66話 朝のプールは学びの宝庫
私は平日の朝9時から毎日プールに行って1時間ほど歩いています。
もう通い始めて1年が経ちました。


その時間帯にプールにいる40名ほどのうち90%がリタイヤ組。
60代を中心に80を過ぎたおばあちゃんまでいます。


このくらいの年齢になると、昔とった杵柄を時間にゆとりができて発揮しているのだろう・・・
と、私はずっと思っていました。


しかし、みんな確実に泳ぎが上達しています。

バシャバシャとまるで溺れているようにクロールで泳ぐおばさん。
横を泳がれると水しぶきがこちらに飛んで来るのでうっとうしくてしょうがなかったのですが、
今はきれいなフォームで泳いでいます。水しぶきも減ってスピードも倍増です。

25M泳ぐのに3回くらい立ち止まっていたおばさん。今は50Mを一気に泳いでいます。

泳ぐというよりは浮いては立ち、浮いては立ちを繰り返していた80過ぎのおばあちゃん。
ちゃんと腕がクロールの動きをするようになり、5Mくらいは進めるようになっています。



そんな中でもとりわけ元気な女性がいます。
4ヶ月ほど前にプール内にあるジャグジーで隣り合わせて、少し話をしてから、プールですれ違うときなんかにちょくちょく話をするようになりました。
向こうもまだ若いのにひたすら歩いてばかりの私が気になっていたそうです。


「あなた、いつも早く来るのね。どう脚はだいぶ良くなったの?」
「お盆中は忙しくて大変だったんじゃない?全然見かけなかったから。その方が良いことよね」
「今日はあなたよりも長く泳ごうと思ったけど、さすがに疲れたわ」
そんな風にいつも声をかけてこられます。


今年68歳のこの方は、今年になってから通いはじめたそうですが泳いだ経験はないそうです。
しかし何かやろうと思い立って、上手になるためにレッスンを受けたら、すぐにコツがつかめて
泳げるようになったそうです。

最初は25Mを泳げるようになるという目標をたてたそうですが、今は週に3回来て1日1KM泳ぐことをノルマにしているそうで、次は一気に100Mを泳げるようになるという目標を持っています。

プールサイドを歩く姿勢がきれいですし、みんなに自然な挨拶をされています。

とてもかっこいい女性です。



今朝もジャグジーで一緒になったので、話をしました。
「はじめて見かけたときよりも脚がスッキリしてるわね。歩いてる時の顔も悲壮感がないし。
体調が良くなっでるんじゃない?」
確かにその通りです。

考えてみれば1年前の今ごろは大きなショッピングセンターに行くと、車椅子を借りていました。
仕事の日は毎晩のように寝ている時に脚がつっていました。
皮膚が炎症を起こして入院勧告も受けました。

でも毎日毎日ただ歩くだけですが、確実に良くなっています。
今ならきっとテーマパークを一日中歩き回っても大丈夫なくらい自信が持てるようになりました。


そう考えると、毎朝プールで出会う先輩達と同じです。
私も20年後でも技術も体力も進化できるんだ!と自信が持てます。

少しずつ少しずつやり続ければ上手く行くようになります。
退院する時に医師に「立ち仕事なんてもってのほか。足を上げて寝ていなさい」といわれたことと比較すれば、ちょっとした成功です。
途中で諦めたら、ずっと車椅子=失敗だったかもしれません。



「人はみんな40代で太りやすい体質になるの。サボって太っちゃうと60になって苦しむの。
60を過ぎると吸収が悪くなるから食べても太らなくなるわ。でも逆にいくら動いても痩せないの。
40の時にしっかりした体を作ることが人生を楽しむ秘訣よ」
5月に四国八十八箇所巡礼をしてきたという人生を楽しみまくっているこの女性のことばは
深く身にしみました。



体力はついてきたし、そろそろおなかをへこませる運動をはじめようかな・・・

今さらながらビリーズブートキャンプに入隊しようかな・・・
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-29 12:40
第65話 お客様の熱気
8月の売上好調はずっと維持しています。
昨日は、店内飲食こそ今月2番目に悪かったのですが(今月一番は史上最低の3人でした・・・)、
お持ち帰りが史上2番目という売上を出してくれたため、予算をクリアしました。
調子が良いときというのはこういうものかもしれません。


そこで感じたことがあります。
昨日はホールが寒かったのです。
明らかに冷房の効き過ぎです。
この省エネの時代に・・・


設定温度はずっと同じ20℃です。
昨日の大阪の最高気温は35度。
夜になっても蒸し暑さは相変わらずです。



実は我が店のエアコンは家庭用のものを使っています。
開店資金がギリギリであったため、家庭用では最大クラスの5KWタイプを2台設置しています。
私は家電量販店の出身。
店舗面積から算出して本来は4KWが2台あれば十分なのですが、ゆとりをみて5KWにしました。
ちなみに昨年はお客様から「寒い」といわれるくらいエアコンが効いていました。



ところが、今年は全くエアコンが効かなくなりました。
お客様は汗を拭きながらとんかつを食べています。
みんな水のお代わりをいわれるので、ホールも大忙し・・・というか汗だくです。
エアコン壊れてるの?っていうくらい暑い・・・
でも温度設定はずっと同じ20℃です。



きっと猛暑のせいで夜になっても温度が下がらないからだ!と思い込んでいました。
でも違うことに気がつきました。
家庭用エアコンというのはせいぜい家族4人で使うことが前提です。
狭い空間に20名もの人がひしめき合って、食事を取るなんて想定をしていません。
広さだけで馬力を算出した私の完全なる勘違いでした。


しかも揚げ場からはとんかつを投入するたびに、激しい水蒸気が上がります。
お茶を沸かしたり、味噌汁を温めたり、ご飯を炊く火もずっと絶えることはありません。
洗い場ではひっきりなしにお湯が出続けています。


明らかに、お客様がたくさんいらっしゃることによって、お客様の体が発するエネルギーとともに
熱源は増えています。



電気屋のプロとしての知識に基づく理論が、実践の前にはかなく敗れ去ったのです。


それでもエアコンが全く効かない不便な状況になって、ようやく経営的にうまく行っていることを実感できました。


店内が暇だった昨年はよ~く効いていたのになぁ・・・
来年の夏までには業務用のパッケージエアコンに替える準備をしなきゃなぁ・・・


そんなことを感じた久々にゆとりのある営業でした。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-28 07:38
第64話 小さくても確実に利益を生むユニット作り
来期の構想についていろいろ考える中で、
一気に飛躍するためには新しい取り組みをスタートする必要性があります。

世間ではそれを新規事業というかもしれません。
でも小さな単店がいうと大袈裟なので、私は新ユニットとして位置付けています。


今までにない全く新しいことをはじめるのではありません。
今ある商品と環境を使ってできることを考えています。


私のような小さな事業をやっている企業にとって、たとえ将来性があったとしても利益をあげない部門は持つことができません。
ゆえに部門を一つ一つ細分化して、小さいながらも必ず利益を創り出す部門としてユニットを組もうと考えています。


そういう意味ではいまは「とんかつディナーユニット」一本で商売をしています。

新規ユニットはこれに関連していることに特化します。
あくまでも「とんかつ」・「豚肉」・「飲食」です。


1店舗の中でひとつひとつの“ユニット”が強くなってから、それを次のステップである事業に拡大すればいいと思っています。



「夜だけでは儲からないし、昼も開けようかなぁ・・・」
昨年の再オープン後にはそんなことをいつも考えていました。

しかし、夜と昼では客層が全く違います。
客層が違えば、商品ラインアップも変わります。
商品ラインアップが変われば、オペレーションが変わります。
当然、スタッフも変わります。

私自身の健康問題もあります。

だから安易にランチをはじめることなく、夜の営業で利益を出すこと一点に集中しました。
その結果、数ヶ月してからようやく“ディナーユニット”が軌道に乗りました。



新しいことをはじめるためには、まず今やっていることを充実させること。
そこから学んだことを活かして、少なくとも理論上で確実に利益が出る仕組みを考えます。
ただし、あくまでも理論上の話ですから、本当に利益が出るためには実践・改善、実践・改善の繰り返しです。
その経験をしていないのに安易に儲かるかもしれないから・・・とやっていないことに手を出してはいけないのです。



まずは現状と将来性を見据えたしっかりした事業計画を立てます。
それをすぐにスタートできる最小レベルに落とし込んでから、それで利益を確実に出す方法を考えます。
利益が出てからあらためて投資をして拡大すればいいのです。
考えるばかりじゃなく、実践しないと始まらない。
だから絶対に損が出ない仕組みが必要なのです。


考えているのは「ランチユニット」「通販ユニット」「宅配ユニット」です。
そのための商品作りから来期は始まります。

どれが実現できるか分かりませんが、
各ユニットが全て小さいながらも利益を生む、
そんな筋肉質な経営母体を作り上げたいと思っています。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-27 11:37
第63話 目標は語るにかぎる!
私の会社の決算は8月。
今はまさに期末大決算の時期です。


創業年度は開業からわずか2ヶ月で入院を余儀なくされ、結局5ヶ月あけただけで休業。
2005年度は3月に再オープンしたものの、認知されるまでには至らず・・・
そして2006年度の今期、9~11月は大苦戦したものの12月のテレビ出演をきっかけに、
2月以降「あまから手帖」「ゲイナー」「北摂の101軒」といった雑誌に相次いで掲載されたことで
一気に認知度が高まり、今月は今のところ過去最高売上を狙える業績を残させていただいています。

まさに地下に埋もれていた場所から、やっと地上の光が届くところまで這い出てきた・・・
まだまだそんな未熟な店です。


しかしどんな場合にも「調子に乗る!」という時期がやってきます。
ライフサイクルの法則でいうと、導入期から成長期に入る瞬間。
その瞬間はなりふり構わず、ただひたすら前を見て突っ走ることが求められます。
そこで波に乗れなければ、それは時流ではなくただの流行だった、ということになります。

来期はその大切な時期だと考えています。

だからいろんなことにひたすらチャレンジすることが最重要課題になると考えています。
もちろん今の事業が経営の柱です。
そこにどうやって新しい事業を絡めていくか?
経営者なら誰もが悩みもがくことだと思います。


しかし経営者はというの本当に孤独です。
ほにゃらら手帳に目標を書け!なんて手帳まで販売している飲食店経営者もいます。
私も自分なりのフォーマットでやってみましたが、いかんせん面白くない。
だんだん孤独の殻が固まっていく気がして、私には合いません。

私のやり方は・・・

誰かと話し合って、

意見を聴いて、

その意見をさらにともに煮つめて、

実践レベルまで落とし込みをして、

期日を決めて、

まず始めてみて、

始めた結果を見直して、

問題点を洗い出して、

修正方法を考えて、

それをやってみて、

また結果を見直して・・・


それを1人でやるのはただ私には不可能です。
発想は豊かな方なのですが、思いつきレベルの絵に描いたもちになるだけです。
だからスタッフに問いかけながら、スタッフを巻き込んでひとつづつ商品を作ってきました。
スタッフを巻き込みながらサービスやシステムも作り上げてきました。



しかし経営の方向性となると、若いスタッフには難しいようです。

そのため私は出資者の友人と定期的に話をします。

この友人とは高校1年生からなのでもう25年間の付き合いです。
自分で独立して商売をはじめてもう12年くらいになります。
経営者としては大先輩ですし、事業も業界は大不景気の中で毎年毎年前年を大きく上回る実績を残しつづけている優れた商売人です。


彼に会うと、私は頭にあるさまざまな構想をどんどんアウトプットしていきます。
そして彼の感想や助言を聴くと、さらに構想はグングン加速していきます。
話す前と比べると、250%くらいに大きく膨らみます。

ひとりで手帳に向かってウジウジ考えているのとでは大違い。



彼は「金を出すけど口は出さない」という世にも珍しい人間。

私の話を一通り聴いて、ただうなずきながら感想と助言をいうだけです。
質問も突っ込みも叱責も何もありません。

それは普通で考えると非常に恐い存在なんですが、そこは25年の信頼関係がなせることなのかもしれません。



人は目標を持つと動き出せます。
その目標を誰かとの約束に変えれば、達成にグッと近づけます。
自分に甘~い私は、手帳とは約束できません。

そして目標が大きければ、動き出す初速度に大きな差が出ます。
目標を強制ではなく、共有できる人がいれば加速度に差が出ます。
達成できた時の喜びも何十倍にも膨らみます。



目標は語るにかぎる。
そしてその相手は自分をかきたててくれる人がベストです。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-25 11:31
第62話 いよいよ全開モード!
第47話でも紹介した新しいスタッフは国立大学の8回生(?)で今年26歳です。
1ヶ月間、できる限り同じシフトにして彼を仕事を見てきました。

飲食店経験も豊富な彼は一通りの作業はできて当たり前と思っています。
それよりも仕事に対する取り組み方、心構え、さらに垣間見える生活状況を見ていました。
お客様がいないときの動きや、指導したあとの修正具合、出勤してくる時間、さらには出勤時の
服装がきちんと洗濯されて清潔か・・・


人の本性というのは仕事で気合いが入っているときよりも、ふとした何気ない時に現れます。
飲食店に勤めている以上、清潔であることにキリはありません。
しかし、長いことユニフォームを洗濯しないスタッフもいます。
そうしたところに仕事に対する心構えが現れます。
口先で頑張る!といわれるよりも顕著です。



そういう意味では彼はバッチリでした。
きちんと生活をしている。
仕事で誰かを信頼する時には、まずそれが大前提だと思います。



そうしたいくつかの条件をクリアできているので、彼とじっくり話をしました。
というよりも、今後の事業の方向性をおおまかに説明し、事業を拡大するのには
君の力が必要であるということを伝えました。


25歳にしてはふてぶてしいまでに落ち着きはらっている彼は、
実に冷静に聴きながらいくつか質問をしてきました。
その質問もとても的をえています。
私も真剣に丁寧に答えを伝えます。


その間に私が感じたのは、とても心地の良い緊張感でした。
15歳も年下ながら、私に真剣に向かってくる姿勢が実に素晴らしい。
まずは部下から始まるが、きっとすぐにビジネスパートナーになってくれるだろう。
それが手に取るようにハッキリと分かりました。


その上で、彼に10年後の夢をたずねました。
10年後は考えたことはないですが、と前置きしながらもその場で考えて口にした夢は、
その夢が叶うと、私の夢も叶うものでした。


つながっている!!!!!



彼はまだ学生です。
立場はアルバイトです。
しかしそんなことはお構いなしに、ぐいぐい迫ってきます。


それを見ていて、以前に私の友人が
「雇用形態を変えて募集したところで良い人が来るわけではない」
といっていたのを思い出しました。


彼が乗れるくらいのデカイ目標をもって、それをひとつひとつ実現するために、
現場での実践を繰り返す姿を見せ続けることがこれからの私の課題になります。

そうやって彼が成長すればするほど、私ももっともっと成長が必要です。
そうなったときは会社がすごく成長できていると思います。



体調もドンドン良くなりつつある今こそ、全開モードで一気に行くチャンス到来です!
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-24 12:55
第61話 熱い夜
昨日は第57話でも紹介したC’sの原邦雄氏の声掛けで集合した交流会に参加しました。
飲食店の経営者、コンサルタントをはじめ総勢9名ほどが焼肉店に集まり意見交換をしました。


船井総研時代にもいわゆる異業種交流勉強会というのを経験しました。
しかし、これだけ自由で自発的でパワフルななものは初めての経験です。

それに以前は上場企業のサラリーマンとして、偉そうにいえばアドバイザー的なポジションでの
参加でしたから、常に一歩引いて冷めた立場で話を聴いたり、発言をしていました。
先月参加した初めての会合に誘われた時も、どこかで「どうせ・・・」と思っていたのですが、
行ってビックリ。
こんなに自分が熱くなれるんだと驚きました。
もちろん参加者のパワーもあるのですが、自分が経営者になっていろいろな人の意見を真剣に
とらえることができていることに気がつきました。



なので今回は随分前から楽しみにしての参加でした。


参加者の中でも経営者としてはもっとも経験が浅い私です。
いろいろな意見や考え方をお互いに話しをしながら、今自分自身が進んでいる方向性に間違いがないことを改めて認識できました。
特に原氏の会社C’sの西村貴好社長との話は大いに勉強になりました。
私よりも2歳年下ながら、すでに15年間にわたって経営者をされています。
3代目として事業を大きくする過程やスタッフとのやり取りを含めて、
近い将来必ず私にもやってくる問題点の乗り切り方を熱く語ってくれました。



そうやって盛り上がっているときに、ひょっこりと首をはさんできたのが、
人材派遣会社に務める33歳の社員の方でした。

いろいろ話を聴くうちに、彼は今の仕事に対して不満を言い始めました。
正確にいうと、仕事ではなく会社と上司に対しての不満です。
超一流商社の傘下にある会社についてのしがらみやら限界をブチブチ・・・
そして挙句の果てには、家族を守るために安定が必要なんだ、と。


そこで私はブチ切れました。


うるせー!
文句いうならできることを真剣にやってから言え!
安定だぁ?
家族を守るぅ?
若造がふざけんな!




・・・ってなことをビールの勢いもあって、もう少し優しい言葉で(?)伝えました。


私は大学を卒業して一部上場の社員数3500人大企業で働きました。
32歳の時に当時は大証二部上場の社員数300人の中小企業で働き、今に至っています。


彼も大手の食品会社に勤めた後、今の仕事をしています。
とても私と似ているのです。
しかも、サラリーマンでありながらこうした会に参加して、話に首を突っ込んでくる男です。

仕事にも人生にも問題意識を常にもっていて、強烈に前向きじゃないとこんなことはできません。
30歳過ぎで、仕事の能力が高く、問題意識を大いに持っている。
少なくとも彼は33歳の時の私と比べると、はるかに優秀な男です。


ゆえに私も真剣勝負でした。
熱くなりすぎて言葉が悪くなると、隣に座っていた西村社長が解説をしてくれました。


そしてこんなに熱くなっている自分に、経営者としての成長を少しだけ感じました。


経営者というのは孤独です。
だからいろいろな人から学ばなければいけない。
特に若い人たちから教わりながら、
人生の先輩の意見をしっかりと聴く。



40歳になって、

経営者になって、

はじめてわかることばかりです。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-23 13:07
第60話 ぴっかぴかの床にごろん・・・
昨日は朝から床磨きをしました。
清掃業者に頼むのではなく、いつもスタッフと2人で這いつくばってゴシゴシと床を磨きます。
前回、すごく高価な「ウルトラタフコート」というワックスを使用しました。
そのためにワックスを剥がすのに大変な苦労をしました。


以前に業者に頼もうとして、最大手の会社のサービスマンに来てもらったことがあります。
その時にこんな会話がありました。


小林「床の汚れがひどくてお願いしようと思いますが、○○さんならきれいになるんですか?」
業者「今はどんな方法で掃除をしていますか?」
小林「掃除機のあとスチームクリーナーで磨きますが黒いネチャネチャした汚れが取れなくて・・・」
業者「えっ?スチームクリーナー?ワックスをかけているのに?それ、溶けたワックスです」
小林「えっ!本当ですか?じゃどうしたら良いんですか?」
業者「まず一度ワックスを全てきれいに剥がして下さい。ホームセンターでワックス剥がし剤が
   売っています。それを使って固めのスポンジを使ってこすります。ヘラがあればなお良いです。
   ワックスのない状態にしてから、新たなワックスをかけます。古いワックスをいかにきれいに
   取るかが床磨きのポイントです」
小林「メンテナンスはどうすれば?」
業者「掃除機をかけて、薄めた食器洗剤を雑巾に吹きかけて丁寧に拭き上げればOKです」
小林「そんなんでいいんですか?」
業者「はい。それだけで3~4ヶ月はきれいな状態を保てますよ」
小林「この間、すごく高価な良いワックスを買ったんですけど、それを使うともっと良いんですか?」
業者「いいえ、一緒です。逆にそんな良いのを使うと剥がすのが大変ですよ。
   先ほどもいいましたが、古いワックスをいかにきれいに剥がすかがポイントですからね。
   一番良いのはどこにでも売っている黄色いボトルのやつがベストです」
小林「それって一番安いやつですよね。そんなので良いんだ。
   ところで○○さんに頼むといくらなんですか?」
業者「この広さだと3万円くらいです」
小林「・・・。じゃ、時間かけて丁寧にきれいにしてくれるんですね?」
業者「いえ、機械でやるので30分くらいです。手作業の方がきれいになりますし持ちも同じです」
小林「・・・。」
業者「これくらいの面積なら、手作業でも2人でやったら2時間くらいでできると思いますよ」
小林「じゃ、いっぺんやってみます。今日はわざわありがとうございました」
業者「どういたしまして」
小林「・・・。」



彼は良かれと思って、自信満々に床掃除についてレクチャーしました。
私は大喜びです。
きっとそんな私の姿を見て、彼は良い仕事をしたと思っているのでしょう。

私も船井総研時代に同じような経験をしました。
営業で調子にのって、ついつい相手ができるレベルで業績アップの方法を言っちゃう・・・
そうして仕事が取れないのに、答えを見つけて相手が喜んでいるのを見て満足する・・・
家電量販店での接客でも同じようなことがありました。




彼の場合は自社の商品を高い!ぼろい!と言ってしまいました。
そこにズレを感じました。
きれいになるうんぬん以前の問題です。
絶対この人に頼んでも、通り一遍のことをやって個別に深く関わってはくれないだろうな・・・と
思い、面倒でも自分達でやることにしました。



床掃除の方法とコツはマニアックなプロフェッショナル直伝です。


そして掃除マニアの彼が言った通り、高価なワックスは本当に剥がすのが大変でした。
4時間がかりで這いつくばって汗だくになりましたが、そうして手に入れたぴっかぴかに磨き上げられた床は本当に愛しいものです。
スタッフと2人で床にごろんと横になって作業の終了を祝いました。



業者に頼むとすごく楽だと思います。
しかし、ここまでやると店に対する愛情が湧いてきます。
3万円払って30分できれいな状態を簡単に手に入れるのとは違うと思います。


店もきれいになって喜んだのでしょう。
平日としては過去2番目の売上を記録しました!

愛情が伝わったのかな?
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-22 07:49
第59話 ピンチがチャンスに変わるとき!
先日、阪大生のスタッフがシフトを変更して欲しいとメールしてきました。
すでに交代要員も手配したのでよろしく~って感じの軽いものでした。


10月いっぱいでやめるといっている彼に私は本気で怒りました。
というか、最近怒るのはこのスタッフに対してばかりです。

彼は店のルールを崩してお盆の忙しい時期を8連休しました。
おばあちゃんの法事があるというので例外で認めてあげたものです。
それをさらに1日伸ばすという・・・
みんな4日しか取らせてあげられなかったのに、ひとりだけ9連休????????!


もうこんな身勝手なやつは要らない!10月を待たずにクビにしてやるっ!!!!!!!!!!


そう心に決めたものの、少し冷静になって20歳の頃なんだかんだと理由をつけては、アルバイトをサボって遊びに行っていた自分を思い出しました。

そうだよな~この時期は遊びたい!遊ぶために生きているといっても過言じゃない。
遊びから学ぶこともいっぱいありますし、今の私を形成したのも遊びです。


しかし、交代したスタッフはこのせいで8日連続勤務です。
人に迷惑をかけたことに気付いていない落とし前をどうつけてやろうか!


ふと、佐藤勝人さんのブログを読ませてその感想文を書かそうと思いつきました。
それで今までの「佐藤勝人の経営一刀両断」から最適の文章を探そうとページを開いたら、
なんとその日に更新された最新版が
「第370話 人生が変わる瞬間」。
このスタッフに言いたいことがものの見事に書いてあります!!!!!

なんじゃこら?!
思わず声を出してしまいました。
おそろしくつながっている・・・


そこで、佐藤さんと私のブログを読んで感想文をコメント欄に入れなさい。
それをしたらシフト変更を認めます、とメールをしました。



すると、
>初めまして、星山と申します。
>佐藤さんのブログを拝見して、「叱るにも愛情が必要」という言葉が印象的でした。
>この言葉はとんかつ豊かの店長である小林さんにも最近よく言われているので
>(僕が怒られるのが多いせいですが)、非常に勉強になりました。
>叱るにも愛情が必要で、時には相手に嫌われる覚悟すら必要なのではないかと思います。
>そして、叱られる側がその事実に気付くことが大事なのだと気付きました。
>大変勉強になりました、ありがとうございます。長文失礼いたしました。

とちゃんと投稿していました。


またこれに対して同文館出版編集部長の古市達彦様より
>相手に嫌われることを承知で叱るには、膨大なエネルギーが必要です。
>今の世の中の大人のほとんどは、そんな自分の利益にならないことはしません。
>あのすごい師匠から学んだ小林社長から、あなたもいろいろ学べるはずです。

というメッセージをいただきました。


佐藤勝人様からは
>基本的に叱られる側が勉強不足なので、それを通訳しサポートしてあげるのが
>兄貴的存在の仕事であり幹部の仕事だと思いますよ。
>君の親分をしっかりサポートしろよ!

さらにそのあとにも

>みんな子供の頃から出来なくても出来ても
>お父さんお母さんや学校の先生に褒められて
>気を使ってもらって育てられてきたから
>君達は事実を言われると素直に受け入れられなくなっちゃうんだよね。
>しかし、社会は学校じゃないからそんな甘ちゃんじゃないんだ。

>それをしっかり学んで実社会に生かせ!

というメッセージをいただきました。


しかも私のブログにも

>その若さでそこまで気付くことは間違いなく君は凄い!
>星山君は頭が良いから3年後には分かりますよ!

>しっかり小林社長に育ててもらいなさい。

>もったいないよ!

という書き込みまでいただきました。



これを見て彼がどうするか、です。
私はクビにしてやる!と一度は決めましたが、やはり辞めさせないことにしました。
彼が卒業するまで関わって、どういう人間に育つのか見届けようと決めました。

彼は、間違いなく私の20歳の時よりもはるかかなた優秀な男です。
ほんの少しだけ勇気と気遣いが足りないだけ。
それでも普通の20歳としては上出来です。



今回のシフト変更のメールからまた多くのことを学べました。
彼がちゃんとシフト通りにしていたら気付かなかったことがたくさんありました。
そういう意味ではとてもありがたかったです。



そして、わが店のスタッフにまで真剣に関わってくれた佐藤勝人様、古市達彦様に心より
感謝いたします。


本当にありがとうございました。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-21 08:22