コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 11月 18日 ( 1 )
第121話 愛に満ち溢れた鬼の巣?
昨日は今年最後の同文舘出版様の出版会議。

いつも司会進行を進める船井総研コンサルタントが出張で不在のため、
宮内亨氏が冒頭一発目の司会進行を担当。

いつも隅の方でイライラして見ているから、まずは見本を見せてやる!という宣言通り、
芸術的ともいえる進行で決着。

古市編集部長もその気合いに乗せられ、鬼モード全開!
ドスのきいた声で、口調を強めながら企画書をバッタバッタと斬りまくり・・・
私が連れていった阪大生星山君は顔を上げるのも怖いという雰囲気で縮こまっています。



しかしこの場は決して人をコケにする場ではありません。
精神修行の場でもありません。

能力と知識を持った人間の思いをどうすれば書籍という商品にできるかを、
同じ思いで集まる者同士で真剣に議論する場です。

言葉が多少荒くなろうが、声を少々荒げようが、
そこにいるメンバー全員の思いは見事に一つです。

特に宮内氏は全身全霊で愛情をこめて発表者を支援します。
書籍化への道が難しいと思われる案件でも、その人そのものに介入して、
古市編集部長との接点を見つけようとします。

「意識を物質したものが商品である」という言葉をまさに地で行く商品化へのフォローです。



そんな中で出席者のコンサルタントが、安易な発言をしました。
ある人の発表に対して「せっかくなら1冊目につなげた形で2冊目を書けば…」といった趣旨です。
その無責任な発言が宮内氏の逆鱗に触れました。
「自分にできないことを無責任に言うな!お前の本が売れなくて迷惑してる人が目の前に
いるんさ!そんなことにも気付いてないやろ。だからお前はだめなんさ!!!」

その顔はまさに“鬼おやじ”の顔です。

怒鳴られて不貞腐れてしまった彼。



その緊迫しまくった雰囲気で発表する私・・・
しかし私の企画自体は古市編集部長にも受け入れられ、また宮内氏からもべた褒め…
にやつく私・・・


そんな中でまた宮内氏が先ほどのコンサルタントに追い打ちの突っ込みを入れます。
すると彼は完全に不貞腐れた表情で
「それは関係ないと思います・・・」とやけ気味に言い返します。
それに対して宮内氏は、先ほどより語気を強めて、
「ほら見ろ、お前はすべてを別々に見てるんさ。全部お前のことやないか!!!」

そんなやり取りが続き、さらに口調も表現もぐんぐんエキサイティングにヒートアップ。


完全に笑顔が引いて、怒鳴り散らす“鬼おやじ”の横に立ちつくす私・・・


しかしその直後に宮内氏から思いがけない言葉が・・・
それは、

「俺はお前のことが好きなんさ。かわいいんさ。立ち直って欲しいんさ。だから言うんさ。
俺以外に誰もお前にこんなこと言ってくれんやろが?俺だって言いたかないさ。
でもかわいいから言うんよ。いい加減に目を覚ませ!!!!!」


会場にいた誰もが感じていたのは、宮内氏の父性愛です。
いまどきの若者は見たこともないような、激しく、深く、広い愛情です。



そして会議が終わった後も不貞腐れた表情のままの彼の横に座り、じっくりと話を聞いていたのが
サトーカメラの佐藤勝人さんです。

彼があの場で言いたかった苦悩を真剣に耳を傾けて聴き入っています。
まるでおやじに問答無用で怒鳴り倒された弟をいたわるお兄ちゃんのようです。



出版会議という場でありながら、マーケティングの世界で実績を残す二人の達人から
愛情の大切さを学びました。



私はその二人から直接愛情たっぷりに仕込まれました。

まだまだ未熟ながらも、経営に本当に大切なものは、
目先の知恵やアイデアではなく、
愛すべきスタッフとともに、商品を通して、愛情をこめてお客様に喜んでもらうことです。



「命」→「愛」→「商品」→「金」が生きること。

難しくて理解できなかった宮内氏のことばが、
ようやく自分のものになりつつあることが実感できました。
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by tonkatsuyutaka | 2007-11-18 20:52