コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 10月 18日 ( 1 )
第99話 大阪の商魂?
先日、5年ぶりくらいにユニバーサルスタジオジャパンに行ってきました。
私はディズニーリゾートにはここ5年で3度ほど行っていますが、
USJには地元なのに(地元だから?)長らくのご無沙汰でした。


人を楽しませるためだけに存在するテーマパークという施設。
その商売をするのにどういった集客をするのか、どういった商品を揃えているのか、
自店のヒントになるものを探すために行ってきました。
ただしこむずかしいことを考えずに自らがどっぷりと楽しむことを基本姿勢にして。


平日というのに想像以上の人出。
アトラクションに乗るのには随分待たされそうです。
それを避けるにはディズニーランドでいうところの「ファストパス」をとらねば・・・

そう思っていると、チケットブースで「エキスプレスパス」なる商品を勧められました。
内容はUSJで人気のライド系アトラクション7種類に列に並ばずとも入場できるという商品。
要はファストパスを販売しているのです!

価格は曜日等によって変わりますが、この日は7つ全部に入れるものは3,700円。
4つだけ選択出来るものなら2,200円です。
とりあえず4つ選べるものを購入しました。


私は以前ディズニーランドに行った時、熊のプーさんのファストパスを取るのに2時間並んだ経験があります。


大阪人は基本的に“イラチ”です。
待つという行為自体が苦手です。
早く入るためのチケットを取るために2時間も並ぶなんて、本来なら全く意味不明の行動です。
ディズニーランドのアトラクションはそれでも行きたいと思わせるだけの商品力を持っています。
しかしホンネのところは「その券売ってくれや~」でした。


USJはそうしたお客様のホンネ=ウオンツを商品にしてしまったのです。

ちなみに、
1つ目のETアドベンチャーでは80分待ちのところを2分。
2つ目のJAWSでは70分待ちのところを1分。
3つ目のスパイダーマンでは110分待ちのところを30秒。
4つ目のジュラシックパークでは90分待ちのところを5分。

普通なら合計で350分待たねばならないところを8分30秒で入れることができました!
5時間41分30秒もの短縮です。
スゴイ!!!!
時給でいうと386円です!


しかもこれがなければ残るアトラクションに入る時間的余裕もなければ、並び疲れて行く気にも
なれなかったと思います。
残る全てのアトラクションにも並んで入れましたから、もともとの入場料5800円そのものの価値も大幅にアップしたことになります。


チケットブースで勧められた時は「なんちゅうがめつい商売しおんねん!」と思いました。
しかし実際に買って使ってみると素晴らしい商品であることが分かりました。



なにかにつけて東京ディズニーリゾートと比較されるUSJ。
最寄駅までの電車から見える景色は寒々しく、園内からは高速道路が見えています。
規模や立地条件を含め、夢の世界に浸るという点ではディズニーリゾートにはかないません。

列に並んでいる若い女性グループやカップルから「あ~ディズニーランドに行きたくなってきた」という会話が何度も何度も何度も聞かれました。

それが証拠に、ミッキーのかぶりものをするお客様がうじゃうじゃいるディズニーに比べて、
USJではスパイダーマンのかぶりものを10人くらい見かけた程度です。


テーマパークとしての圧倒的一番店である東京ディズニーリゾートの真似事をしていても戦いに
なりません。
まずは地元大阪で受け容れてもらうことが可能な商品開発。


そのひとつがこのエクスプレスパスという商品だったのです。
入園価格5800円の40%程度である2200円という価格設定も絶妙です。
これが20%程度の1000円なら誰もが買ってしまい、全然エクスプレスになりません。
逆に60%を超えて3500円になると買う人が激減すると思います。


私は最近、自分で購入した商品の中でもっとも素晴らしい価値をもった商品だと感じましたし、
ジャパンではなく「ユニバーサルスタジオオオサカ」になっているという感じを受けました。
いろいろなショーでも大阪弁丸出しで、気取った雰囲気が随分なくなっていました。
これこそが個別化です。



この学びを自店の商売にどう利用するか、じっくり時間をかけて考えてみます。


行列ができているときに500円払うと順番飛ばしができます!
いくらなんでもこれは通用しそうにありませんので・・・
[PR]
by tonkatsuyutaka | 2007-10-18 00:06