コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 10月 15日 ( 1 )
第98話 お子様をどうする・・・?
土日はお子様連れのお客様も多くはありませんがいらっしゃいます。
先日も2組ながらいらっしゃいました。


開店と同時に入られた1組目のお子様連れは6歳と4歳の男児に両親と祖母。
4歳児がかなり騒がしかったので、早めにご両親に
「申し訳ありません。静かで落ち着いた雰囲気を売りにしている店ですのでよろしくお願いします」
とお伝えしました。
すると両親もおばあちゃんもとても気にしてお子様にかまっていただき、最初とは見違えるほど
おとなしくなって食事をしていただけました。

かえって隣のテーブルについた女性3人組の方が賑やかなくらいでした。


その後、来店されたご予約の4名様は3歳くらいの男の子と両親、祖父という構成です。
予約の関係でカウンターへのご案内ということも電話で伝えていました。
しかし、その子供さんが最初から金切り声で大騒ぎ。
特にカウンターですので店内中に響き渡ります。
そこで同じようにご両親に先ほどと同じようにお静かにしていただくようお伝えしました。


しかし一向に静かになりません。
ますます声を張り上げます。
そのため、再度お願いに行くとお母さんが「申し訳ありません」といって席を立ち、
お子様を抱っこして表に出てあやし始めました。
しかし子供はそのことで泣き叫ぶようになってしまいました。
たまりかねてお父さんも一緒に出て行って子供をあやしています。
店内にはおじいちゃん一人残されました。


オーダーから約15分、注文の品も出来上がりまもなく提供というところで、おじいちゃんが突然、「子供もあんなんやからもう帰る。ビール代だけ払うわ。」
といって席を立ちました。
「もう揚げあがっていて間もなく提供です。それは困ります」
私がいうと、
「子供が入ったらあかんなんてどこにも書いてないやないか!予約の時にそういわれたらこんなとこ来えへんわ!晩飯を食われへんようにしたんはお前やないか!」
お客様がいっぱいの店内で大声で言われました。



スタッフが一生懸命作ったとんかつです。
そんな理由で帰すわけには行きません。

私も少し怒りを覚えながらも
「お子様でもとてもおとなしいお客様がほとんどです。入店を断る気もありません。お客様自身が店内に入って周りの雰囲気を見てオーダーしたわけですから、お代金はいただくより仕方がありません。お客様が頼んだとんかつですよ。」



お子様連れといっても千差万別です。
このブログの「第56話 ついにお客様を帰してしまった・・・」でも書いたように子供には何ら責任はありません。
親の躾。
これに尽きると思います。



幸い、お子様の両親は
「申し訳ありません。持ち帰りますのでパックに詰めていただけますか」といっていただけました。
パックに詰めて外までお持ちしたときも
「本当にご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありません」
と、ずっと頭を下げた姿勢でいらっしゃいました。


その姿を見たときに、店としても少なからずアナウンスをしてあげる必要があるなぁ、と感じました。確かに、どこにもお子様お断りとは書いていません。
でも決して歓迎しているわけでもありません。

そうした中途半端な状態がお客様を悪者にしてしまったのかもしれません。



早速、ホームページのお知らせ欄に
「一人で食事ができない小さなお子様連れはお断りしております。」
という文言を加えました。


正直とても心苦しいです。
家族団欒で楽しく食事をして豊かな時間を過ごして欲しいという気持ちが大いにあります。
しかしながらそうしたお客様を中心に商売をしようと思っているわけではありません。
逆に経営者として狙った客層とは相反する客層だいうことも分かっています。
そういう意味では経営者として守るべきものがあります。
何かを犠牲にしないと守れないものがあります。



客層だのマーケティングだの、うんぬんかんぬんの理論を超えた部分で
経営の難しさを体感させていただいたありがたいお客様でした。
[PR]
by tonkatsuyutaka | 2007-10-15 12:43