コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 09月 29日 ( 1 )
第90話 スタッフからの提案は日誌の中に・・・
第85話『他業種の経営者から学ぶ!学ぶ!学ぶ!』で西村社長より教えていただいた
スタッフ日誌。
毎日、スタッフがそれぞれ自分の言葉で自分の感じたことを書いてくれています。

先日、その中にスタッフの星山佳慎君から素晴らしい提案がありました。



今週から新たな販促企画を始めています。
プレゼントするのはとんかつ豊かを一気に有名にした4200円の「イベリコ豚のとんかつ膳」です。


企画の目的は平日の集客アップとお客様に予約をしてからきていただくことです。
さらには予約時にオーダーをお聞きすること。
これらのことができると、ご来店時間に合わせて前もってパン粉付けができるので
お客様をお待たせせずに済みます。
ご飯もより炊きたてを提供できますし、


全くの空席から突然満席になることが多い平日に、
きちんとお客様をお迎えできる体制をとっておきたい、
それが最終的な目的です。



しかしお客様にとって予約するというのは面倒です。
しかもオーダーまで決めなければいけないのは本当に手間です。

ゆえに、そのお返しとしては中途半端な値引きではなく、思い切ってイベリコ豚のとんかつ膳を
プレゼントさせていただくというのが企画の目玉になりました。


とてもややこしい企画です。
大人2名以上での利用や前日までの予約利用、平日限定、3ヶ月で2回以上利用、
エントリーカードは平日に食事をしていただいた方に限り配布する等など、
さらに細かい条件はいろいろつきます。

しかし企画としては自信満々です。


説明さえしっかりできれば大丈夫です。



私は会計時にお客様にしっかりと説明するように指示を出しました。

ところが、会計時にレジでその説明をするとお客様が話を聞いてくれないというのです。
やはり立ったままというのもあるし、帰りたいという心境になっているからでしょうか。
「はい、はい。分かりました、分かりました。」
そんな風にして持っていく人が多かったそうです。

配布初日、私は不在でした。
スタッフに任せていたのですが、どうも上手く入っていないようです。


ではどのタイミングが良いのか?

星山君の書いた日誌には
「食事を終えて最後にお出しするデザートのときに持っていくのがいいと思います」
と書かれていました。

現在、平日限定で黒豆ゼリーを提供しています。

そのタイミングならお客様もゆっくり話を聴いてくれるのでは、というのが彼の提案でした。


翌日、早速私がやってみました。
お膳を下げて、メニューに書かれていないプチサイズのゼリーをお出しすると、
お客様は「何これ?美味しそう!」といって大喜びされます。
「黒豆のゼリーですよ」と説明すると、「わぁ~!!!」と歓声をあげる方もいらっしゃいます。


そして一口食べられたくらいのタイミングで
「実は今回・・・」
と説明を始めると、みなさん目を輝かして聞いてくださいました。
「うわ!4200円もするやん!」ともう一度メニューを開いてと確認する方、
「次いつ来る?」と相談を始めるグループ、
「予約しないと損しますね」とシンプルに言ってくれる方・・・



販促企画というのはお客様も店も楽しく盛り上がらないと意味はありません。
渡すタイミングひとつでその楽しさが大いに変わってしまいます。


今まで通り、レジでチラシを配布すればいいと考えていた私と、
もっと喜んでいただくタイミングを一瞬で発見したスタッフ。
それをきちんとつないでくれたスタッフ日誌。



経営という観点から見ると、ほんの小さなことかもしれませんが、
大きな進化が始まったような気がします。
[PR]
by tonkatsuyutaka | 2007-09-29 10:16