コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 09月 07日 ( 1 )
第74話 売り方から商品をつくれるというありがたさ
まず、このブログの読者の皆様に謝ります。
今、新ユニット≒新規事業があります。
実現するまでは具体的に何をするかは公表を差し控えさせていただきます。
それだけ私も真剣だということです。
とても読みづらいし、イライラすると思いますが、どうぞご了承ください。



昨日、構想を進展中の新ユニットの実現に向けて、
スタッフと一緒に飲食店に行き、スーパーの棚をチェックしました。
そして参考になりそうな商品を一通り購入し、試食をしました。


新ユニットはある食品の製造・小売りです。
スーパーでの品揃えをチェックすることは売れている商品を知る上で重要なことです。


さらには類似商品からヒントをもらうことが成否を決めると思っています。


私が類似していると考えたのは「豆腐」です。

豆腐というのはどんなスーパーに行っても必ず10アイテム以上品揃えがあります。
市場規模も極めて大きい商品です。
しかし、その割には誰もが知っている大手メーカーというのが存在しません。
チョコレートやスナック菓子などは数社の大手メーカーによって市場を占拠されています。
しかし豆腐はそれらよりはるかに大きな市場規模を持つのに「豆腐といえば○○」というような、
誰もが知っているメーカーが存在しません。

ゆえに市場は上から下まで大きな乱れがあります。

私の調べた限り、普通のスーパーの店頭で400g78円~250円位まで存在します。
激安スーパーでは38円。高級スーパーでは540円まであります。

バレンタイン時期の百貨店でチョコレートは海外ブランド品がとてつもない価格をつけることはあります。ただしそれはギフトとしての存在であって、実用品を扱う通常期のスーパーではそこまでの価格差はつきません。


だからといって、原材料や製法がややこしいというものではありません。
逆に極めてシンプルです。
豆腐はそういう意味で考えると、新規参入をするにはとてもおいしい市場といえます。
そこに殴り込みをかけてきたのが京都の「男前豆腐」です。
今、大手スーパーでこの商品を扱っていない店はありません。
大体通常商品の2倍近い値段で、しかも一切値引きなしで販売されています。


「男の3連チャン」「風に吹かれて 豆腐屋ジョニー」などのインパクトのあるネーミング、
さらにカップ型のおぼろ豆腐など個性的なパッケージもあって売り場ではとにかく目立ちます。

またそれに引けを取らないくらいに、味にもインパクトがあります。
味を一言でいうと豆乳プリンという感じです。
他の豆腐と味が圧倒的に違う。
豆乳の風味となめらかな食感。

100%普及している商品群の中で、ここ最近にない大ヒット商品をヒントにしようと考えています。


そこで「男前豆腐」が豆腐の中でどういう位置付けなのかを知るために、高級スーパーで販売している540円の豆腐をスタッフと試食しました。

丹念に石臼でひいた国産大豆を使用した昔ながらの豆腐。
それを豆腐の味として王道を行っている基準にしてみたのです。

実際食べてみると、本当に美味しかったです。
安い絹ごし豆腐に比べて、食感は少しざらつき感は残りますが、それこそが石臼のせいなのでしょうか。とにかく大豆の風味が中からぷちぷちとはじけ出てくる感じです。
いつも食べなれている豆腐の味を数倍濃くしたような味。

でもそれは540円で買ったという事実があるからそう感じるのかもしれません。
なにも知らされずに食べたらここまで美味しいと感じるだろうか?
それがスタッフとの共通意見でした。


その点、男前豆腐は一撃で分かります。
しかしその味は誰もが豆腐に期待する味で構成されています。
豆乳の風味、大豆の甘さ、とろとろのなめらかな食感・・・
醤油をかければ冷や奴ですが、きな粉と黒蜜をかければ和風デザートにもなる。
決して奇をてらった味ではなく、今の消費者が求める味なのだと思います。
私も醤油もかけずにそのまま、または塩を少しかけて食べることが多いです。


男前豆腐は伝統的な豆腐としては、邪道の部類に入ると思います。
しかしながら、消費者の心をしっかりつかむことに成功しています。
売ってナンボの商売の世界で、売ることをトコトン追求して大成功をしています。



豊かのとんかつの味も基本的な考えは同じです。
新規参入の立場で世の中に普及しているとんかつとどうやって個別化するか?
私は食感の柔らかさと、豚肉の味をそのまま味わえることにこだわりました。
味噌やゴマだれをかけるといった奇をてらったことは一切していません。
そのまま、または塩をつけて食べても美味しいとんかつ。
それが豊かのとんかつです。


同じことを新ユニットにおいても当てはめようと思っています。



美味しさとは「素材そのものの味×調理法」だと考えています。
伝統的な味を継承するのも調理法のひとつ、アイデア満載で改革するのも調理法。
その可能性は無限大です。


売れるかどうかは「商品力×売り方」です。


私の専門は「売り方」です。
今の私は売り方を想定して商品作りから取り組めるという特権があります。


その特権を生かして「売れる商品」をつくり、「売れる手法」で売る。
スタッフを巻き込み、製造のプロを巻き込み、デザインのプロを巻き込み、みんなが豊かになる!
それこそが私の夢です。
そして、こんなに楽しいことはありません。
[PR]
by tonkatsuyutaka | 2007-09-07 11:05