コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 09月 01日 ( 1 )
第69話 神が商品に見えた日
私は大のローリングストーンズファンです。
67年から84年までの彼らの曲は全て歌えます。
彼らの歴史についても詳細に知っています。


小学生の時に名前は聞いていて、本格的に目覚めたのは中学3年生の時、ラジオから
”スタート・ミー・アップ”という曲が流れた時です。
チャ~ララン♪という鮮烈なギターのあまりのカッコ良さにしびれてしまいました。

それ以来、ちょうど始まったばかりのレコードレンタル店に、せっせと足しげく通ってはストーンズのレコードを聴き、写真集や書籍を買い漁り、どんどん深みにはまっていきました。

高校生になって同級生に洋楽マニアがたくさんいたこともあって、ロックに関する知識は完全に
「マニア」の領域に入っていきました。



その中でもストーンズの存在は別格です。
当時の私にとって偶像を超え、もう神の領域です。

ミックジャガーの音程が外れたシャガレ声を聴いて、キースリチャードの単純なコードばかり繰り返す決して上手でないギターを聴いて、これぞロックだ!魂の叫びだ~!と自分の世界に浸っていたのを覚えています。


ところが、ストーンズが初めて来日公演を行った時、徹夜で並んで手に入れたチケットをもって
ステージに立つ彼らを見て感じたことは
決して「神」でも「想像上の存在」でもなく、ただの人間なんだと妙な感じを受けました。



ミックジャガーが“スタート・ミー・アップ”を歌っていたのは37歳。
私がその年齢に達した時に、今度はものすごく身近に感じられるようになりました。
私が生まれた時の父親の34歳という年齢に達した時に父親に対して感じたのと同じ感覚です。

時代や文化やライフスタイルや才能はどんなに違っていても、年齢だけは同じになれます。
そのときにどんな考えでどんな環境にいたかは、とてもリアルに感じることができます。


そしてそれと同時に本当のすごさや敬意を感じられるようにもなります。



今の私にとってはミックジャガーはローリングストーンズという商品を販売する経営者だと思っています。
トップセールスマンであり、製造責任者でもあります。

1万円のチケットを1日に5万枚完売し、同じ会場で3~5日間やる。
それだけで1会場で15~25億の売上です。
それを東京、名古屋、大阪、福岡でやるわけです。
わずか半月で80億円の売上。

洋楽CDの年間売上が250億円程度といわれている中で考えると、とてつもない商品です。

しかも彼らの市場は全世界です。



思春期に出会って以来26年間、今なおも私に大きな影響を与えています。


それ自体がすごいことです。


そして64歳になってもあれだけの外見を維持することに、意志の強さを感じるとともに、
一生第一線で現役を張りつづけるのも悪くないな、と思えます。
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by tonkatsuyutaka | 2007-09-01 09:05