コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 08月 04日 ( 1 )
第45話 とんかつ豊か 昨対200%の秘訣 ~その1~
ブログも40話を超えると、更新がなかなか難しくなってきます。
毎日色々なことを感じて学びつつも、いざ文章にしてみると以前に書いた事とほぼ同じ内容になってしまう・・・ニュアンスは微妙に違うのですが。
文章を書くことの難しさを体感しています。
1年間サボらなかった「佐藤勝人の経営一刀両断」はやはりスゴイ。


そこで、新ネタが出ない時は自分のやってきたことを遡行してまとめなおそうと考えました。
毎日、書きつづけることに再挑戦です。




昨年3月に5ヶ月のブランクの後に再オープンしたとんかつ豊か。
オープン当初は本当に苦しみました。
しかし何もせずにただ耐えていたわけではありません。
数少ないお客様を見ながら、繁盛店を食べ歩きしながら、そこから感じ、気付き、学んだことを
一つ一つカタチにして、ありとあらゆる手を打っては変え、やっては直し、を繰り返してきました。

何か1つの手法が大成功したのではなく、小さなことが渾然一体となってうまくいくようになったと理解しています。
それこそがとんかつ豊からしさなのだと思います。

それを自分なりにまとめることは次の一手につながるはず。
そう思い、シリーズ化していこうと思います。



その第1弾として紹介したいのが「とんかつ豊かを楽しむ極意」という冊子です。

当店のとんかつはかなり個性的です。
ゆえにその説明をメニューブックで短くまとめようとすると、実に読みづらくなります。
それならば、と思い切って言いたいことを全部伝える冊子にしました。
目次はこんな感じです。

1.「塩とんかつ誕生秘話?!」
2.「豊かのとんかつは蒸し料理?!」
3.「豊かのとんかつは出るのが遅い」
4.「もっとも美味しい食べ方は?!」
5.「とんかつの脇役だって主役級?!」
6.「関西一高価なとんかつ?!」
7.「ちょっと役立つ?!とんかつトリビア」
8.「なるトモ!出演ドタバタ記」
9.「食器もちょっとこだわってます・・・」
10.「せやねん!に出ました、が?!」
11.「この味噌汁はなに?!」
12.「あまから手帖で大騒動?!①」
13.「お客様名言集?!」

1項目2~4ページ構成で合計30ページのシステム手帳サイズの冊子です。


表現方法に工夫をして、面白おかしく読みやすくしています。
初めてこの冊子を見た友人には「こんなに分厚いの、誰が読むねん!」と言われましたが、
実際には80%以上のお客様が読みます。


1人で来店された方はいい暇つぶしを見つけた!という感じで読まれます。
カップルで来られたお客様は仲良く頭を寄せ合いながら読んでくれています。
グループで来られた方は代表して朗読している人がいます。


『ロースはまず右から2番目から食べてみて下さい』と書いてあるページがあります。
ロースかつを注文した8割くらいのお客様が“右から2番目”から食べ始められます。


30ページものボリュームなので、じっくり読むととんかつが来るまでに読み終われません。
ほとんどの方は、食べ終わった後でもずっと読みつづけておられます。
それを考慮したページ構成も考えています。




なぜこんなことをはじめたのかというと、もともとオーダーが入ってから肉のカットから始めるので
提供までに最低でも15分くらいかかります。

その間に1人のお客様は腕を組んで待つか、手持ちの本を読んで待たれます。
新聞か雑誌はないかとあたりをキョロキョロする方も多くいました。
そこにチャンスを見いだしました。
この時間にとんかつ豊かの世界にどっぷり浸かってもらおう。
そのための方法です。



私もそうですが、ほとんどのお客様は「これは○○産の~」とか「○○が他と違います」というようなことを聞いて食べるほうが、何も知らずに食べるよりも期待値が高まり、美味しく感じます。

逆に食べて美味しければ「なぜ?」と知りたくなります。
食べ終わってから読み始めるお客様も少なくありません。
これも私にもいえるのですが、飲食店のスタッフに話し掛けるのは勇気が要ります。

それを代弁してくれる役割も果たしてくれています。



私は食事は楽しむものと考えています。
ビジネスマンのランチは「生理的欲求」になってしまうのは仕方がありませんが、
とんかつ豊かでの食事は「親和欲求」「自我欲求」を満たせるものにしたい。
さらに叶うものなら「自己実現欲求」をも満たしたい。


そのためにはとんかつを楽しんでいただくための品揃えや品質向上とともに、情報提供も私の大切な仕事です。
食べればわかるなんて職人みたいな考えではなく、
「また来たい!」「あの人を連れてきたい!」という気にさせる仕掛けが必ず要るのです。
まるで、ディズニーランドのように。



「ええか、右から2番目から食うんやぞ。そこが一番旨いからや!なんもつけんと食べろよ」
20歳台の若い部下を引き連れた40歳台の男性の誇らしげな顔を見て、少しディズニーランドに近づけたような気になれました。
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by tonkatsuyutaka | 2007-08-04 11:12