コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

2007年 06月 13日 ( 1 )
第15話 勉強のやり方だって経営と同じです
スタッフに臨床検査技師という国家資格試験の受験者がいます。

とんかつ豊か創業の時からいてくれて、私が入院中は店のリーダーをやってくれました。
昨年の再オープン時からも、ずっと二人でやってきたスタッフです。
彼女がいなければ、絶対に店は続いていなかったと思います。



今年の試験はあと僅かというところで点数が足りず失敗しました。

試験が終わった直後の3月に徹底的に話をしました。

来年は何が何でも合格したい!
そのためにずっと学校に通う、というものでした。
学校に行くには、毎朝5時半に起きて満員電車に往復4時間乗らなければいけない。
当然ながら、アルバイトを辞めるということになる。


私としてももちろん合格して欲しい!
でも働けるなら一緒に仕事をしていきたい!


そこで勉強の仕方についてじっくり話を聴きました。

昨年度の勉強の仕方は、
3月の試験に対して9月いっぱいまでは一切手付かず。
10月から週に3日ほど通っていた大学に行って受講。
1月からはアルバイトを週1にして勉強中心。
2月以降はアルバイトを休んで猛勉強。
試験直前はかなり自信を見せていたものの、残念ながらあえなく失敗・・・


そこで私が彼女に対して言ったのは
学校で講義を聴く勉強と、試験に合格するための勉強とは違うということ。
学校での講義は臨床検査技師になってからの基礎学習の積み重ね。
それについてはもう卒業している。
つまり基礎体力は十分についているから、それを生かした勝つための練習をするべき。


そして試験に落ちた原因を考えました。
教科によって得意と不得意がハッキリしている、とのこと。
大得意な科目は80点で、得意は70点、得意でも苦手でもないものは60点。
しかし苦手は20点レベル。
これを40点レベルにしようと試験前はずっと苦手の科目ばかりやっていたという。


そこまで聴いて私は言いました。「苦手の勉強はやめよう!」

「えっ!????マジですか?」

「そう。そのかわり大得意を100点に、得意を90点に、やや得意は60点のままでどうなる?」

「苦手は0点でも合格できます。でも勉強しなくても10点は取れます!
でも・・・大丈夫ですか??」


こうなったら上司とか雇い主であるという立場ではなく、完全に経営コンサルタントモード!



いいか、20点を40点にしようというのは単純に2倍。
でも苦手だから、並大抵の努力では無理。
それよりも好きで得意な科目を1.2倍にする方が、ラクだし楽しい。
苦手と立ち向かわず、受容したらいい。
それで費やす時間とエネルギーを全て得意科目に回そう!

非力なバッターはホームランを打つための練習ではなく、
俊足を生かしてバントの練習をした方がスーパースターになれる確率は高い。
イチローと松井の練習方法は全然違うよ。

でも付け焼刃は通用しないので、明日から得意の順番に勉強を始めよう!
毎日、学校に行ったつもりで問題集を解こう。
満員電車の往復4時間を考えれば平気やろ?
そのかわり俺がその問題集の採点と点数管理をしてあげるよ!
学校に行かずに、アルバイトで稼ぎながら合格できればみんなハッピーになれるよ。




船井総研の時の支援先の経営者もみんな苦手分野の克服をテーマとしていました。
この商品はいくらやっても売れない。
どうすれば売れるようになるんだ!?
売れないからチラシの誌面を割いて、売れないから売り場の一等地を使って、
そうすることで売れてたものが徐々に落ちていく。

売上構成比の低い商品を売ろうと躍起になって
肝心な得意商品が昨対90%を続けて徐々に落ち込み、経営が悪化・・・

構成比の大きい一番売れてる商品を昨対120%にすれば、絶対に経営は失敗しません。


私は同じ敗因を見出しました。





現場が大得意の彼女。
今年もすでに5人もの新人スタッフを一人前にしてくれました。

彼女がいてくれれば、私は医者から止められている現場の仕事を離れて、
得意の販促に労力がつかえます。





「ナントカ酸ホニャララ」といった難しい解答をひとつずつ真剣に採点しながら、
いつも私の血管をエコーでみてくれる国立循環器病センターの臨床検査技師に感謝できるようになりました。
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by tonkatsuyutaka | 2007-06-13 09:42