コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第79話 本当にやりたいこと
昨日、私の友人である経営者様が、彼のお客様を連れて店に来てくれました。
その方は医師です。
しかしただの技術者ではなく、素晴らしいセールスエンジニアであり経営者です。
医療保険の環境を含めて業界が厳しい状況の中、医療に関する事業を次々に立ち上げて成功をされています。
お話される内容は経営についてのことばかり。
自分の得意である専門分野の技術と知識を活かして、他業種のノウハウを取り入れながら、
お客様の要望にこたえられるように既存のやり方と個別化をしていく。
それこそが新規事業にとってもっとも成功の確率が高まる方法です。
今後のわが社の展開についてのヒントもたくさんあり、大いに勉強をさせていただくことができました。



そんな中で、友人の経営者は浮かない顔・・・
先日も彼と話をしましたが、今やっている事業とは別に何かをやりたい。
それを繰り返し言っていました。
その原因を聴いていくと、どうも2代目であるということが彼にとって大きな壁になっています。

入社した時から父親が作った路線が敷かれている。
そのうえを走っているだけで、いつまでたっても父親を超えられない・・・
父親と違うことをやって、それを大成功させて、父親を超えたという実感を味わいたい。

確かに2代目の宿命としてそうした壁があるのかもしれません。



しかし、何もないところから立ち上げた人間にとってはうらやましい限りです。

人は何かやりたいことをやって好きなように生きていくというのは不可能です。
やりたいことをやっているように見える野球選手でも、結果を残すためには厳しい練習をやらざるをえません。チームの方針によっては試合に出ることすらできません。


結局はいくら願望があっても、自分がもっとも力を発揮できるステージの上で、
持っている知識と技術をフル稼働して、現状を打破していくしかありません。

2代目は少なくともそのステージを与えられています。
あとは技術と知識を徹底的に磨いて、アイデアと工夫を付け加えていくのみです。
それは必然的に今の事業の延長線上になります。


全く違う業界に飛び込んで他の成功事例をもってきても上手く行くのはごく僅かです。
FCの飲食店チェーンが儲かりますか?
コンビニエンスストアが儲かりますか?
FCの大元は儲かりますが、現場の経営は厳しいものです。



事業発展のパワーの源が父親の存在であるなら、むしろ父親なんて超えなくていい。
父親を超えられない!もっと!もっと!
ずっとそうやって今の事業を発展していけばいい。

でも本当は事業規模も拡大して、全て自分の代の従業員で運営している。
すでに父親のことは超えているんですよ。



どんな業界も楽なところなんてありません。
一瞬バブったように好景気になる業界はあるでしょうが、そんなものは長続きしません。
それはライフサイクルの法則が証明しています。



常に自分の置かれている業界は極めて厳しい!と受容すればいいのです。

だからこそ考え悩むのです。
だからこそ他業界の勉強もするのです。
だからこそありとあらゆる手を打つのです。
だからこそ失敗をいっぱいするのです。


その中でひとつでも成功があれば、それこそが自分自身の存在価値になるのだと思います。



とんかつ豊かの新しい事業の試作品作りが成功しました。
スタッフの試食会でも評判は上々でした。
とんかつ専門店事業の延長線上にあり、私のもっとも得意とする物販につなげるもの。
まるではじめて店舗を出す時のようにワクワクドキドキしています。

このワクワクドキドキパワーこそが経営の源なんだろうな。

そう実感しました。
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by tonkatsuyutaka | 2007-09-14 12:26
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