コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第41話 日本3大祭りの天神祭りだもん!
7月25日は日本3大祭りの1つ、大阪の天神祭りのクライマックスです。
花火が上がり、船渡御という伝統のイベントもあり、浴衣を着た女性で繁華街は埋め尽くされ、
100万人を越える人が大阪市のキタエリアに集まり、おおいに盛り上がります。


昨年の同じ日、当店の売上はエアポケットに入ったかのごとく悪かったのです。
来客数は何と5人。
テレビ番組に出演してちょうど1ヶ月たった頃で、まだまだテレビの影響による好調が続いている中でのまさかの売上。
それで原因を探して天神祭りのクライマックスの日と判り、ホッとしていました。


雨だから・・・
雪だから・・・
暑いから・・・
寒いから・・・
祭りだから・・・
花火だから・・・
テレビでサッカーやってるから・・・
近所に店がオープンしたから・・・
隣がセールをやってるから・・・
いつも火曜日は悪いから・・・
平日だから・・・
三連休の中日だから・・・
そもそも予算が高すぎたから・・・


売上が悪い理由はいくらでもどこからでも理屈付けられます。
そして「だから仕方がない」と考えてしまいます。


私も常に売上が悪い理由を考えていました。


例えば、ゴールデンウィーク。
あっちこっちの大型飲食店で駐車場に車が入りきれずに渋滞したのに、
当店は普段の土日よりも悪かった。
なぜ?
この時期の飲食店の利用は大家族が一堂に顔を合わせることが目的であって、美味しい食事をすることが目的ではない。席がたくさんあって、駐車場も広くて、店内も広くて、子供を連れて行っても大丈夫な店。
それがこの時期に人を呼ぶ飲食店の条件。
我が店は1つも当てはまらない。
だから来ない。
あ~納得・・・


こんな感じです。


でも、そんなことしてなんの役に立つ?
評論家じゃないんだから、悪い理由を見つけても一銭にもなりません。

少なくとも悪くなる予測を立てて、それでも売上を上げるための策を打てばいいはず。
少なくともその日に少しでも利益が出るようにあらゆるコントロールをすればいいはず。
もしどうしようもないなら、それ以外の日にどうやって呼ぶかを考えて手を打てばいいはず。



今年もその7月25日。
昨年の教訓を活かしいつもより1人少ない体制で営業を始めました。

すると開店と同時に次々とお客様はやってきます。
7時には満席。
外には行列までできました。
結局、閉店ギリギリまで混雑は続き、今月の平日最高売上を記録しました。



昨年悪かったのは天神祭りのせいではなかったのです。
ただ知られていなかっただけです。

天神祭りは100万人を動員しますが、大阪府の人口は860万人です。
周辺エリアを入れると1200万人くらいの人口です。
祭りのシェアは8%にすぎません。
とんかつ豊かの実質商圏人口は箕面、豊中、池田、吹田を足すと約100万人。
92万人は祭りに行かず普段通りの生活をしています。



売上が悪い理由はいくらでもどこからでも理屈付けられます。
しかし「だから仕方がない」では済まされないのです。
勝手な思い込みで正当化しても何の役にも立ちません。



売上が悪い時には親の仇の如く、原因追求するのに、
特に何もしていないのに売上が良い時はその理由は考えません。

なんか良かったね。
忙しくなったね。


良い時こそ真剣に原因を考え、その原因を活用してもっと伸ばす。
それはとても建設的でノウハウとして蓄積できるものです。
しかし、なかなか掴めないのも事実。
だから商売は水物といわれるのでしょう。


でも少なくとも悪い原因を考えるのは昨日をもって完全にやめることにしました。
あとは売上好調の要素を探すのみです。
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by tonkatsuyutaka | 2007-07-26 07:40
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