コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第38話 あの大物俳優と「商品」でつながった!
昨日、とんかつ豊かに超大物俳優F・M様が奥様とともにご来店されました。
ハードボイルドな時代劇でも有名な国民的スターです。

事前に電話予約があったので苗字だけは分かっていたのですが、
時間通りに来られた本人を見てビックリ!
さすがにすさまじいオーラを放っておられたので、
満席だった店内のお客様も気付きざわめきが起こりました。


私は失礼がないように普通に商品提供をしました。
そして食事を終えて、席を立たれた時にスッと近寄って
「○○さん、今日はこんな小さな店にお越しいただいてありがとうございました」といって
右手を差し出すと握手をしていただきました。


しかし、そこからです。

「いやぁ~ホンマに旨かったですな。娘にずっと行けと言われとって、やっと来たんですわ。
また必ず来ますんで、よろしく頼みますわ。ほんまおおきに。」

あの大スターがとても気さくにこんな言葉を返していただけました。



以前、船井総研時代に羽田空港の全日空ラウンジで当時阪神監督の星野仙一さんとお会いしたことがありました。
たまたま喫煙コーナーで隣り合わせになったのです。
私が思わず「あら、星野監督じゃないですか」というと、監督は「どうも」と答えられました。
しかしいきなり目の前に現れた有名人に何を話し掛けていいのか分かりません。
でも変な間が嫌だったので、しばらくしてから「ペタジーニ、巨人に取られましたね」というと、
監督は苦笑しながら「ゼニや」と右手で輪っかを作ってみせました。
さらにまたしばらくしてから「今日はどうして東京に?」と聞くと、
「ドラフトや」。
う~ん他に話すことないかな、なんて思っているうちに、
監督はタバコを吸い終わり無言のまま立ち去っていきました。



そのときに思ったのは、こちらが相手を知っているだけで向こうには関係ない。
こちらがいろいろ聞いたところで、関係のない相手に答える義務はない。
たまたま出会っただけで、お互いに全く利害関係なんてないのです。
道を歩いていて誰か知らないおっさんに世間話に付き合わされるのと同じです。
たまたま相手が有名人だし、場所柄もあってわずかに相手をしてくれただけです。
せめて私が熱狂的な阪神ファンでしょちゅう甲子園に行っているなら、商品としてのつながりがありますが、残念ながら阪神ファンではありません。




しかし今回は違います。
私の商品を食べてもらったのです。
そして相手も商品について話をしてくれました。
私とF様との間は「豊かロースとヒレの盛合せかつ膳」という商品でつながったのです。
私が考え、私が教えたスタッフが作った商品です。



『相手と自分とその関係に商品が介在するのみ。その関係をとことん突き詰めるのが経営である』
私のコンサルタントの師である宮内亨氏が事あるごとに話されていた言葉です。


たまたま昨日は大スターとの“関係”でしたが、どんな方であれ商品を中心に相手と真剣な関係を結ぶことこそ商売であり、経営だとあらためて実感しました。


宮内亨氏が前述の言葉を言った後に必ず付け加える、
『商品があるから相手と真剣な関係になれる。商品がなければただのストーカーだ』
という言葉の意味も含めて体得できました。




それにしてもF様の公式ホームページで確認すると昭和8年生まれ。
ということは74歳ということになります。
背筋がピンと伸びた、とてもつやつやのお顔は50歳代といわれたほうが納得いくほどです。
私の父親と1歳違いとはこれまたビックリ!

やはり現役の強み、人に見られつづけることの大切さを感じました。



「今度は色紙とカメラを用意していますので、その時はお願いします」と最後に言うと、
「わかりました。よろしいで」と右手を小さくあげておっしゃっていただきました。


これで私もスターの“商品”につながれるかな?
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by tonkatsuyutaka | 2007-07-23 13:31
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