コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第25話 心観学術体
船井総研時代の上司の宮内亨氏から「心観学術体」という言葉をことあるごとに聞かされました。

私が宮内氏から聴いて、自分なりに解釈しているのは

人間というのは、その人の存在そのもの(コア)の周りを地球のように幾層にも覆われて形成されている。
それは中心から「心」→「観」→「学」→「術」→「体」の順番で並んでいる。

心(シン)とはその人の心構え。
観(カン)とはモノの見方。
学(ガク)とはモノに対する勉強。
術(ジュツ)とはモノに対する技術。
体(タイ)とは唯一具体的に表現されている目に見えるもの。

これらは全てつながっていて、「観」は「心」によって変わり、「学」は「観」によってやり方を変え・・・
そうやって、「体」は「心」からずっとつながって、現象として現れるに過ぎない。

だから「体」をつぶさに観察すれば、相手の「心」まで図り知ることができる。

人は誰かと関係を持つ場合は表面から入っていく。
「体」を見て、「術」を知り、「学」を学び、「観」を共有することが真剣な関係である。
ビジネスにおいては心までは入り込む必要はない。
それは夫婦間だけで十分だ。


こういった内容です。



はじめて聞いた時は、本当に感動しました。
私のコンサル時代に愛用していた手帳の1ページ目にこれが書いてあります。
自分のセミナーでも何度も話をしました。
そうするうちに自分のもっとも重要な考え方の一つになっています。



経営者としてスタッフとの関係は極めて大切です。
私は面接を行う時に、この考え方でその人の内面を探ります。
もちろん人材不足の折、基本は「来る者拒まず」採用ですが、
「観」がずれていると思った人は、すぐに辞めていきます。


そして18歳の人間にとってはやはり「観」は親の躾によってほぼ形成されています。

はじめて仕事をすることに対して、極端に言うと自分がよければいいという環境で育ってきた人と、周囲の人に絶対に迷惑をかけてはいけないという環境で育ってきた人では、全く違います。
最初は要領良く作業を覚えても、結局は続きません。



私は彼らの仕事人としての躾をする立場でもあります。
そう考えるとみんなが可愛い子供達に見えてきます。
5厘刈りの柔道2段の大男も可愛いくてなりません。




以前、友人にスタッフとの関係について相談した時に
「愛だ、愛!愛出していこう!」といわれました。

うん、その通り!

いくらでもあるアルバイト先の中で、とんかつ豊かを選んでくれたのです。
せっかく出会って、働いてくれる面々に対して、私は「心」までさらけ出して真剣に関わろう!


だからできる限りのことは聞き入れて、でも躾として厳しく接しています。


でも合わないと判断されたら仕方がありません。
でも真剣に辞めないように説得します。



最初はとても自信なさげなスタッフが、わずか2ヶ月で揚げ場からガンガン指示を出すようになりました。
今や目つきが完全に変わり、実に頼もしい目をしています。

彼女の両親はルールを守る、約束を守るといったことに、とても厳しく躾られたそうです。

そうやって戦力になった彼女の両親にも感謝しつつ、
私を人として厳しく躾てくれた両親と、
ビジネスマンとして激しく躾てくれた宮内亨氏に
深く深く感謝します。
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by tonkatsuyutaka | 2007-06-27 13:07
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