コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

=第22話 医師はコンサルタント=
先日、2ヶ月ぶりに私の足を診た国立循環器センターの担当医師に
「すごいね。こんなに回復して。本当に腫れないの?つらないの?良かっね、本当に良かった!」
といわれました。


2年前のちょうど今ごろ、私は毎晩毎晩、頭痛で夜中に飛び起きていました。
脈打つたびに頭全体に電気が走り、頭蓋骨を張り裂くのではという激しい痛み。
4箇所の病院に行っても、全て過労によるストレスと肩凝りによる偏頭痛という診断。

そんな中であいかわらず毎朝8時半に店に行き、最終電車で帰るという生活。

そのまま1ヶ月ほどたった7月下旬、駅に向かって歩いていると左足のふくらはぎに激しい痛み。
みるみる腫れてきて痛くて歩けなくなりました。ふくらはぎにハンドボールが入っているかのごとく腫れて、ジーンズがはちきれんばかりにパンパン。


翌日に知り合いの整骨院に行き、内科の領域ですといわれ、その翌日に循環器系の内科に行くと「ここでは診ることができないので専門病院に行ってください」といわれ、そのまた翌日に紹介状を持って国立循環器病センターに行きました。


そこでCTやエコーや血液検査などを受けた結果、今の担当医である心臓血管内科の医長さんに言われたのは、
「足の深部大静脈という血管が詰まっています。即入院です」

えっ?!!!!!!で、でも・・・

「仕事があるので入院は無理です」

そういうと、医師はとても冷静に私の目を見て
「これはとても大変な病気です。入院治療が必要です」

「事業を始めたところなんです。入院なんかしてたら会社が潰れます」

「では死んでもいいんですか?動くと血栓が肺に飛んで即死なんですよ!」


・・・・・・・・・・・・・


診察室内にはすでに車椅子が用意され、歩行禁止・絶対安静が命じられました。
ついさっきまで車を運転して、診察が終わったら店に戻って営業と思っていたのに・・・


そのまま病棟に連れられて、入院生活が始まりました。


その後、ありとあらゆる検査をした結果、頭痛の原因も脳の静脈が詰まっている事が分かり、
7時間にも渡る開頭手術も受けました。


そうして合計5回の手術を受け、退院できたのは5ヵ月後の年末でした。


退院の時に
「あなた体のメインの静脈は全て詰まっています。この病気は完治がありません。ただし静脈は自然にできてくるので、それを無理せずにじっくり待てば普通の生活は出来るようになります。そのためにはできるだけ立ちっぱなしや座りっぱなしを避けること。すぐに鬱血して足がむくみますからね。できれば足を上げて寝たままでいるように心がけてください」
さらに
「血液が凝固しない薬を飲んでいますから、刃物はできる限り触らないようにしてください」

私はとんかつ屋の経営者です。
立ちっぱなしで包丁を持つ仕事です。

そこで私は医師に質問をしました。
「静脈を早く作るにはどうすればいいんですか?」

いい答えはありませんでした。
とにかく10年のサイクルで考えましょう、ということでした。
ただし適度な足の運動は静脈を作るのを助けますと教えてくれました。


このままじっとしていても病気はよくならない。
基本的に薬や手術による完治はない。
しかし静脈が発達すれば腫れもなくなり、疲れやすさも減ることが分かった。
静脈を発達するには運動が必要。
でも歩くだけで足がパンパンにむくむ。

これが私の与件です。
そこでじっくりと考えました。


そして、
私はプールに通うことを決意しました。
プールで歩く分にはまず重力の影響を受けにくい。
水圧がかかってむくみも抑えられるはず。
水の抵抗があるから、短時間歩くだけでも全身の筋力強化ができる。


そのことを医師に相談したところ「確かに理屈上は正しい。止める理由はないですね」


こうして週に3~4回、朝9時から1時間プールでひたすら歩くようになりました。
半年くらいでむくみが減ってきました。
疲れもたまりにくくなってきました。


こうしてようやく普通に近い生活を取り返しつつあります。



そこで分かったことは、健康管理も企業経営も同じということ。
一度なくした健康は、じっくりと焦らずに、でもあきらめずに続けて取り返すしかない。
一度閉めてしまったとんかつ店の業績も、じっくりと焦らずに、あきらめずに続けて上げていくしかない。


そして医師はコンサルタントと同じ。
健康回復の方法をアドバイスしてくれるが、直接治せるわけではない。
やるのは患者自身です。


でも患者は「自分だけは違う」と思い込んでいるから、根拠のない自信も不要な不安も全て勝手に抱え込んでいることも事実です。
私は循環器において日本一の知識と設備が集約した病院の医長に客観的に判断していただいています。
その医師が考えつかなかった方法で10年はかかるといわれた血管再生を1年半ほどで軌道に乗せました。それが私の自信につながっています。


そして気力が全てというのは全くのでたらめということも分かりました。
動ける体力こそが、気力の源です。


だからこれからも体は絶対に無理せずに、いつでも自由に動ける状態を保ちながら、
気力と知恵を絞って生きていくつもりです。
[PR]
by tonkatsuyutaka | 2007-06-22 12:18
<< =第23話 行列の実験結果!=   第21話 楽しい楽しい給料日! >>