コンサルタント会社を経て、とんかつ豊かを起業した飲食マーケッター小林孝志のブログ

第21話 楽しい楽しい給料日!
毎月15日がスタッフの給料日です。
私はこの日が毎月とっても楽しみです。
いろいろな個性や能力や考え方を持った若い人たちが、学校の勉強や友人との関係、遊びやら
一人暮らしのしんどさも抱えながら、とんかつ豊かのために一生懸命働いてくれています。
遊び盛りの年代なのに土日をとんかつ豊かで過ごしてくれています。


銀行で給料の振込み操作をしながら、

このお金をこの子なら何に使うのかなぁ?遊びに使うのかな?それとも生活費かな?
将来に何らかの形で良い方向に結び付けられたらいいなぁ・・・

そんなことをつい考えてしまいます。



私が学生だったときはバブルの真っ只中。
好景気のおかげでアルバイトではめちゃめちゃ稼がせていただきました。

家電量販店での販売の仕事でしたが、メーカーから給与が出るため、
店長がメーカーと話をして、契約時よりたくさん働けるようにしてくれたのです。


そこで4年間みっちりと働き、そこでいっぱい学びました。
稼いだお金でいっぱい遊びました。
彼女とのデートで学生の分際とは思えないほどの高価な食事もしました。
日本中を旅行して食べ歩きをしました。(その時の彼女は妻です・・・)
そしてその経験が今の私にずっと影響を与えつづけています。



アルバイトをはじめて3ヶ月目のころ、冗談半分でテレビコーナーのPOPを書きました。
翌朝、それを見たテレビ担当の社員が「売上下がるやんけ!」と怒鳴って、
私の目の前でPOPをビリビリに破ってゴミ箱にぶち込みました。

あまりにも悔しかったので、店で一番POPが上手い人の横で書き方をパクリ、
店のマジックを持って帰って家で新聞紙に向かって練習をしました。

色使いや表現方法などは競合店調査や日常の買い物の中で学びました。
下手でも迷惑にならない程度の小さなPOPをたくさん書きました。
そうしているうちに、自分でも驚くほど上達しましたし、店で一番POPが上手になっていました。
リニューアルオープン時に畳2畳分くらいの大きな看板POPも書かせてもらいました。
もうこうなると自信の塊。
新入社員相手にPOP勉強会をやったりして、仕事の楽しさにのめり込みます。
自分で書いたPOPを見て衝動買いするお客様、
自分で書いたPOPで説明して買ってくれるお客様、
どうすればもっと売れるようにできるだろう、と研究を重ねていきました。
大学での「マーケティング概論」の講義はアホ臭くてずっと爆睡です。

大学卒業後に関西№1の家電量販店に入って最短で店長になれましたし、
船井総研の時はPOPセミナーや売り場作りセミナーを中心とした仕事をしていました。
「売り場演出の極意」という本も出すことが出来ました。

全ては経営学部の教授からよりも、電気店の社員とお客様から勉強をしたおかげだと思います。



そんな自分の経験を考えると、スタッフが将来どうなるのか楽しい気持ちになれるのです。

それを明確に伝えるために、給与明細にひとりづつ個別のメッセージを添え続けています。
ひとりひとりの顔と仕事振りを思い浮かべながら書いています。
8名分ともなると時間にして3時間以上かかります。
でも本当にスタッフに対して感謝と期待と愛情が高まる貴重な時間です。


私が学生時代のアルバイトを通して経験してきたことを
彼らに伝えるのも経営者としての仕事と思っています。
初めてのアルバイト経験は、仕事人の三つ子の魂です。
その時の経験が社会人としての仕事観に大きく影響するのです。
学生アルバイトを雇う経営者にはそこまでの責任があると私は考えています。
だから真剣にスタッフと関わります。


その電気店は残念ながら会社がなくなってしまいましたが、
私にPOPを教えてくださった方をはじめ、当時のメンバーとは今も交流があります。
大学の友達とは一切ありません。

仕事を通して真剣に関わり合った人か、ただのクラスメートであったかの違いだと思います。



20年後に今のメンバーがどこかで会って「あのとんかつ店は・・・」なんて話になるのかなぁ?


そんなことを思ってふと前を見ると、銀行のATMの防犯用鏡に、ニヤケきった顔が・・・
これって当然防犯カメラにも録画されてるんだよなぁ・・・

まっ、いいか。
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by tonkatsuyutaka | 2007-06-20 08:25
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